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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

何から学ぶか、何を学ぶか

シナリオ錬金術2(言視舎)

新しいはじまり

シナリオ・センター代表の小林です。138期シナリオ作家養成講座の開講です。2020年新年初の講座となります。
初日は、前半私がシナリオ・センターでどんな風に学ぶのかをお話しします。後半は映像表現と文章表現の違いについて、担当の河合の講義が始まります。
だいたいが論理的に組み立てる能力のない私は、皆さんのお顔を拝見しながらその時の雰囲気でお話しするタイプなので、毎回なにげに表現方法が違ってしまいます。
当たり前のことですが、毎期、受講生の方々の雰囲気が違うんです。全体の雰囲気が、おとなしかったり、活発だったり、マジメだったり・・・。
その時の雰囲気に合わせて、お話しさせていただくので、昼の部と夜の部でも違っています。もちろん、骨子とポイントはちゃんと抑えておりますので、ご心配なく。(笑)
シナリオ・センターのシナリオの技術は伝える技術です。
観客・視聴者に合わせて、番組が変わるのと同じように、同じことでも相手によって見せ方、聞かせ方を変えることで伝わり方が違います。
シナリオの技術の根本です。
今年は、創立50周年ですので、そこからお話を進めているので、昨年とは違った入り方で、お話しさせていただきました。
受講生の皆さん、楽しんでシナリオを描いてくださいね。

シナリオ錬金術2

お待ちかね、浅田講師の「シナリオ錬金術2~『面白い!』を生み出す即効テクニック」(言視舎刊)が出版されました。
月刊シナリオ教室で、浅田講師が連載していたものをまとめたものですが、「シナリオ錬金術1」は、なにしろ「いきなりドラマを面白くする」ってことで、ドラマを描く、すらすら描くためのコツをとことん楽しくお伝えしてきました。
ドラマはストーリーではない、キャラクター、シーンの積み重ね、展開などだということを具体的に33のテクニックでわかりやすく解説してきました。
1を読まれた方は、「なるほど!」とそのテクニックを使われて、描いていただいたことと思います。

「シナリオ錬金術2」は、もう一歩進めて、35本のマエストロ映画(名画)をお手本に面白いシナリオを描く方法を教えてくれます。
この本を読むと、シナリオ・センターが口を酸っぱくして言っている、ドラマは最初にストーリーを作るのではないことが実感できます。
ストーリーは23通りしかないことが実感できます。
それなのに、無限大にドラマができるコツがあることを実感できます。
ドラマは葛藤・相克・対立が描かれてこそ面白いということが実感できます。
キャラクターがドラマの決め手だということを実感できます。
名画をお手本にするのは、葛藤・相克・対立が見事に描かれていることと、キャラクターはもちろんのこと、そのドラマ作りの技がわかりやすいからです。
シナリオS1グランプリの講評でも、どれだけ葛藤が描けているかが評価の分かれ目です。何故ならドラマは、葛藤・相克・対立だからです。
講座でもゼミでも浅田講師は、「葛藤を描け」「キャらくたーを創れ」と叫びまくっています。(笑)

え~、古い映画なんてみたことないとおっしゃる方、まずは1本見てください。
浅田講師が申し上げていることがつぶさにわかり、かつ具体的にご自分の足りないところが見えてきます。
「或る夜の出来事」(1934)「西部戦線異状なし」(1930)「ニノチカ」(1939)「大いなる遺産」(1946)「イヴの総て」(1950)「怒りの葡萄」(1940)「お熱いのがお好き」(1959)「北北西に進路を取れ」(1959)「天井桟敷の人々」(1945)「グランドホテル」(1932)「哀愁」(1940)「安城家の舞踏会」(1947)「シェーン」(1953)「第三の男」(1949)「望郷」(1937)「陽のあたる場所」(1951)「七人の侍」(1954)「晩春」(1949)「12人の怒れる男」(1957)「用心棒」(1961)「アパートの鍵貸します」((1960)「我等の生涯の最良の年」(1946)「死刑台のエレベーター」(1958)「見知らぬ乗客」(1951)「恐怖の報酬」(1953)「チャンプ」(1931)「地上(ここ)より永遠(とわ)に」(1953)「サンセット大通り」(1950)「ゴジラ」(1954)「ローマの休日」(1953)「浮雲」(1955)「汚れた顔の天使」(1936)「M」(1931)「ゲームの規則」(1939)「風と共に去りぬ」(1939)
この「シナリオ錬金術2」とともに、是非とも名画をご覧ください。安くDVDになっているものが多いです。

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