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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

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はじめちゃんに聞け

WOWOW新人シナリオ大賞

シナリオ・センター代表の小林です。WOWOW新人シナリオ大賞を受賞された光益義幸さんが、月刊シナリオ教室のインタビューを受けておいでくださいました。
月刊シナリオ教室では、コンクール入選者、出身ライターの方々にインタビューさせていただくことが多いのですが、なぜかこちらから出向くよりも、図々しくもシナリオ・センターにご足労いただくことが多いのです。
それというのも、取材を受けてくださるほとんどの方が久々にシナリオ・センターにいきたいとおっしゃってくださるからです。
出身ライターの方の中には、故郷みたいだとおっしゃったくださる方、実家に帰ってきたみたいとおしゃってくださる方もいらして、これこそセンターにとって一番の賞賛、いつも嬉しく感激してしまいます。
今日お越しくださった光益さんは、WOWOW新人シナリオ大賞、最後のグランプリ受賞者となりました。
WOWOW新人シナリオ大賞は、悲しいことにこれを最後に募集を終了されてしまいました。
受賞作は、きちんと映像化して下さっていたので、とても残念です。
最後のグランプリ作品となる光益さんの「父と息子の地下アイドル」は、どんな風に映像化になるのでしょうか。
WOWOWさんには、全力投球していただいてラストを飾る素晴らしい映像にしていただきたいと願っています。

シナリオはシーン

 今月末は、創作テレビドラマ大賞の締め切りです。今頃は必至に執筆に励まれていられる方も多いことでしょう。
キャラクターは立っていますか?魅力的なシーンは描けていますか?予定調和になっていませんか?誤字脱字の最後のチェックも怠りなく!
ドラマは人間を描くこと、人と人との関係がドラマなのです。ですから、ドラマは相剋、対立、葛藤と言われます。
新井一は、二人二人の芝居はなるべく書くなと言っています。
「二人で話していくと、直接表現ですから、登場人物の気持ちも、お互いに自分の思っていることを相手にわからせようとするのですから、見ていてもわかりやすいです。
ですが、ドラマはよくわかるだけでなく、見ている者に感動を与えなくてはならないのです。
感動を与えるというのはどういうことかというと、話の中に参加できることなのです。
二人が一生懸命しゃべっていると、なかなかその間にはいることができません。仲間外れの感じです。それでは感動しません。
二人芝居のセリフというものは、相手だけでなく、第三者(観客)にも常に「ねぇ、そうでしょ」と語りかけておく必要があります。
間(お客さまに考えていただく時間です)をとったり、セリフは嘘つきであったり、一緒に昔のことを思い出したり(思い出セリフ)しなくてはなりません。
本当の二人二人の芝居は容易にはできません。」(ひとくちシナリオ作法から)
では、どうしたらいいでしょう。もう一人いれてみてはどうでしょう。
「三人芝居になると二人はストレートの話せず、気兼ねをします。
どれだけ違うかというと、二人の時はプライベート(私)の中でのセリフですが三人になるとそれは子供であろうがお店の人であろうが、オープン(公の席上)と同じなのです。
気配りがあって言うことにワンクッション置かなければなりません。
間接表現になるわけです。間接表現というと第三者(観客の思考)が入れます。だから、面白いのです。
二人二人の芝居では直接表現になるので、感動を呼びません。」(ひとくちシナリオ話法から)

シーンを検討する時に、ちょっと心にとめながら見返してください。
さて、あなたのシナリオはどうでしょうか。魅力あるシーンを描くためにも、頭の片隅に入れておいてくださいね。

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