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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

創作のツボ。どれだけ引き出しを持てるかが、創作者の命

まさかまさか~よろず相談屋繁盛記~(集英社文庫刊)

褒めて褒めて

シナリオ・センター代表の小林です。1月15日に13歳を迎えた愛犬はるは、動物病院から表彰状をいただきました。長生きしたねというご褒美。
家族(飼い主)の私たちも長生きさせているねと褒めていただきました。
17歳まで頑張るとまた褒めてくださるそうで。(笑) 人間同様、犬も猫も高齢化しているそうです。
簡単に捨てられたり殺されたりする子たちもいるかと思えば、家族の一員として愛され、大事にされて長生きする、本当に人間と同じです。
命あるものは、草木にだっていえますものね。声かけて、お水や肥料をちゃんと与えて、見守るとすくすく育ち、きれいな花を咲かせたりします。
そういう意味では、すべての成長は愛情をこめて褒められることがいいのでしょうね。
シナリオ・センターの新井一の教育ポリシーは、「褒めて育てろ!」
創作は否定をしたら、そこで発想が止ってしまうと新井一は言い続けていました。
なので、 一生懸命講師は褒めるところを探して、褒めるものですから「褒め殺し」とか言われることもあります。
「褒めてばかりではなく、厳しくダメなところを指摘してほしい」とおっしゃる方もいらっしゃいますが、そういう方でも毎回ダメだと言われ続けたらつぶれてしまいます。
どんな作品にも全く褒めるところがないということはありませんし、褒められて嬉しくない人はいません。 ただ、「褒められた!嬉しい!」で終わらせずに、褒められたところをしっかりと受け止めて、何故いいのか、どこがよかったのか、もっと伸ばすにはどうしたらいいかということを考えることが大事です。
もし「褒め殺し」になるとしたら、それはご自分で自分の首を絞めてしまっているのだと思います。
明日は、大坂校の開講。新しい方々が、褒められて、テッペン目指してくれることが私の夢です。

まさかまさか

野口卓さんの新刊が出ました。
「まさかまさか~よろず相談屋繁盛記~」(集英社文庫刊)
この小説、実は第二弾なのです。
第一弾は「なんてやつだ~よろず相談屋繁盛記~」、集英社のWEB本の雑誌オリジナル文庫大賞を受賞され、その人気は高く重版を重ねてシリーズ化になったというわけです。
もちろん、重版になったのは面白いからに他ならないのですが、とても軽快でかつ読み応えのある小説で、主人公の信吾のキャラクターは時代を超えた面白さです。

信吾は、大店「宮戸屋」という料理屋の跡継ぎなのですが、弟に譲って、弱冠20歳でよろず相談屋と将棋会所を始めるという変わり者。子供の頃高熱で生死をさまよい、そのせいかちょっと特殊な能力を持ってもいます。 その信吾に、様々な相談事が寄せられて・・・。果ては急に犬になってしまった幇間を助けて人間にもどすことも。
発想の豊かさにびっくりするほど面白い読み物になっています。

野口卓さんは、ラジオドラマ、戯曲をシナリオ・センター時代は執筆され、93年に菊池寛ドラマ大賞を受賞、「軍鶏侍」で時代小説デビューすると歴史時代作家クラブ新人賞を受賞、その後「遊び奉行」で中山義秀文学賞を受賞されました。
「落語」に精通されていて、小説を書かれる前に、落語の本もたくさん書かれています。
落語からずいぶん学ばれたのかもしれません。野口さんの文体、内容は洒脱でちょっと落語を聴いている気分にもなります。
野口さんの小説家デビューは、決して早くはなく67歳の時。 落語のみならず、オペラ、音楽、競馬、シェイクスピアと幅広く様々な知識・教養をお持ちで、その博学こそが野口さんの小説の背景となり、開花されたのだと思います。
創作には、どれだけ多くの引き出しを持つかが勝負なのですね。
シリーズ化された「よろず相談屋繁盛記」、野口さんの幅広い引出しから、まだまだ引き出され続いていくことでしょう。

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