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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

アイウエオだけでも書け。

講義風景

桃林堂の水羊羹

シナリオ・センター代表の小林です。真夏日とかいわれていますが、どうなのでしょう。東京は、陽射しはきついですが案外爽やかな感じです。
今朝は、出社前にコンディショニングトレーニングを受けて、青山一丁目から表参道まで、強い日差しに日傘が欲しいと思いつつ、汗をかきかき歩いて会社へきました。
 途中、表参道まで来たら、どうしても我慢ができなくなって桃林堂で水羊羹を買ってしまいました。
羊羹系はあまり食べる方ではなく、水羊羹を自ら食べたいというタイプではまったくないのに、汗を拭きながら、甘いものが食べたい、ケーキ、チョコレート類ではしつこい、和がいい・・・そうだ!これだ!と思考回路は動き、桃林堂の水羊羹に到達。(笑)
餡の風味が最大限に生かされつつさっぱりしている、ほかとは比べモノにならない美味しさなのです。ちょっと高いのが難かな。

続けること

なんで急に水羊羹に走ったかというと、たぶん昨日のミソ帳倶楽部での柚木麻子さんのお話しが脳にこびりついていたからかもしれません。
柚木さんが水羊羹のお話しをされたわけではありません。(笑)
自分の興味のないものをあぶりだす、興味のわかないものを書いても、読者に熱は通じないというお話でした。
それが水羊羹に繫がるってなぜ?ってかんじですが、 今日の私は、水羊羹というあまりにも安易な発想ですが、自分が興味を持ったものは、誰でもそこに目が心が行くのです。

柚木さんは、興味のないことを書いても他人の心は打たない、興味のあることをがむしゃらにしっかり熱を持って書かなくてはとおっしゃっていました。
そのために、スクラップブックを創ることを勧めています。
自分の興味のあるものを新聞、雑誌などから切り抜いてスクラップ。自分が普段見てないもの、女性なら男性誌、男性なら女性誌とかをみるのも大事と。
スクラップしてネタを集めるのは大事だなあと思ったら、意外や意外それよりももっとすごいことでした。
スクラップしていると自分の興味のないものがわかる。
なるほど!これこそ目からうろこ、逆転の発想ですね。
自分は何に関心がないのかを知ることが、興味のあることを探すより大切だということです。

それが、柚木流小説家を目指す方へのポイントの中で一番力を入れておはなしされた「続ける」につながっていきます。
黒澤明監督の「毎日書く事が大事、書く事が出なかったらアイウエオでもいいから書け」というお話を例に、「毎日書くこと」。
いろいろ言われても、批判は本質をついているので、それを肥やしにして次の作品に取り組む、息をするように描き続けることが大切なのです。
「続けるのは偉い」誰にも書けと言われもしないのに、続けていることを褒めてあげること。本当にそうです。自分を褒めてあげましょう。
柚木流の奥義は深いです。
柚木さん、最後に「がむしゃらに描き続けて、どんどん世に出しちゃう」とエールを送ってくださいました。

私も常に申しあげていますが、やはり「続ける」こと以外に成功の道はないということです。
シナリオ・センターは、そのために存続しているといっても過言ではありません。うまく利用してください。
あなたの「描き続ける」モチベーションを消さないために、続けるあなたの背中をしっかりと押していきます。

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