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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

触発

パワースポット

シナリオ・センター代表の小林です。今週は、寒暖の差が激しい週のようです。ちょっと暖かいからといって侮ってはいけません。くれぐれも気をつけてください。
2月に行われた林海象監督の「夢みるように眠りたい展」にお伺いした際に、ワッと目に飛び込んできたものがありました。
林監督が書かれた絵です。 地が赤ということもありますが、本当に私に迫ってきたのです。これ、欲しい!!
シナリオ・センターの1階展示板のところへ飾りました。
いいかんじです。勢いがあるので、エネルギーをいただけます。不死身の林海象監督のエネルギー、超人パワーをいただけます。(笑)
映画「夢みるように眠りたい」は、林監督がまだシナリオ・センターで勉強していた頃に創られたもので、シナリオ・センターもお手伝いしました。1986年制作。今も色あせずに輝きを増している作品です。
その林監督のパワーですから並大抵のパワーではありません。
ちょっとやる気が失せている方、ちょっと疲れ気味の方、是非パワースポットへおいでください。(笑) 

広い視野を

日本画家の三山のおひとり高山辰夫展のお知らせです。
高山辰夫さんは、実は作家集団高山由紀子講師のお父様です。
御存じのことと思いますが、文化勲章受勲者でもおられるの高山辰夫画伯は、杉山寧、東山魁夷とともに「日展三山」と称されました。
戦後間もない頃ゴーギャンに魅せられ、1950年代は鮮やかな色調で構成された人物表現が主体でした。その後、宇宙までも視野に入れた壮大なスケールで、人間の生と死や、その存在の神秘を問い、現代社会に生きる人間を描く独自の画境を切り拓いたといわれています。
私は、静謐で幻想的な画風が大好きです。
一人娘である高山由紀子講師をモデルにした絵もたくさんあります。
「人間・高山辰夫展 森羅万象の道」4月14日から6月17日まで世田谷美術館で。様々なイベントもあります。

時を同じくして4月17日から5月17日に、なんと高山辰夫画伯の奥様の絵画展も行われます。
奥様の高山八重さんは、女子美の出身でいらっしゃってご自分も画家を目指していらっしゃいました。
ところがこの時代、社会通念上夫婦そろって画家になることは許されず、八重さんは絵の道を断念して、妻として高山辰夫を支える道を選ばれたそうです。
ですが、一人娘を育て生活が落ち着かれると、若い頃目指した世界が忘れられず、高山画伯の留守の時などのわずかな時間を見つけて自室でひっそりと絵筆を握るようになりました。
その数は500点以上に及ぶのですが、八重さんは家族以外にその絵を見せることを拒否していらしたそうです。
八重さんが亡くなられた今、お孫さんのなおきさんが自ら主宰されている「アトリエ第Q藝術」で公開されます。

八重さんは、ご自分の絵画に対する情熱を押さえて高山画伯を支えていらした、本当に、ほんの一昔まで、女性は男性の前に出てはいけない存在だったのです。
いや今も、輝く女性活躍をと掛け声ばかりで、全く本質がかわらない男性社会。
八重さんのほとばしる情熱を男性諸君に見ていただきたいものです。
男女平等が本当の意味で活かされるのは、いつの日のことになるのか、むしろ後退させようとしている力を、昨今特に感じます。
それぞれが皆違うことを認め合い、それぞれの持っている力を活かし合って、生きていく時代を目指していきたいものです。

4月17日から29日「高山辰夫 日本画以外への挑戦」
5月2日から5月17日「高山辰夫の伴侶、高山八重絵画展」
5月6日は13:00から「特別企画 朗読・対談」
女優の山下智子さんが高山講師が書かれた「父・高山辰夫」を朗読。 また高山由紀子さんと作家で無言館の館主窪島誠一郎との対談を行います。
アトリエ第Q藝術(月曜日定休) 成城学園下車徒歩2分 予約優先03-6874-7739 q.art.seijo@gmail.com

世田谷美術館から成城学園行のバスに乗ると10分でアトリエ第Q藝術へつきます。
世田谷美術館で「人間・高山辰夫展」を観て、次に「高山八重絵画展」へと、ゴールデンウイークの1日、こんな過ごされ方はいかがでしょう。
アトリエ第Q藝術の2階はカフェもあります。

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