唇寒し・・・
シナリオ・センター代表の小林です。ここのところ、国会議員の方々の暴走がとまりませんね。 
 「もの言えば唇寒し秋の風」芭蕉の句ですけれど、秋でもないのにボロボロ・・・と、一体どうしたことなのでしょう。
 理由は簡単なのです。「想像力がない」この一言に尽きます。
 シナリオを教えてあげた~い。(笑) 
 シナリオから学べるものは大きいですよ。なぜなら、常に俯瞰でみなければドラマは描けないからです。
 シナリオに必要なのは、「相手の立場を考える想像力」と「自分の考えを伝える創造力」、このふたつの「そうぞうりょく」なのです。
 どちらの「そうぞうりょく」も持たない方々が多すぎます。
 まして、人の上に立つ方こそ、せめて、せめて「想像力」だけでも持っていただけたらと心から願います。
映像テクニックの際たるものを
想像力を全開して、創造力を高めていきましょう。
 サマーセミナー、フォースミッションは「シャレード」。このふたつの「そうぞうりょく」がとても必要な技術です。
「シャレード」は最も映像的な表現です。
 案外何気なくやっていたりもしますが、「シャレード」を使うことで映像表現は、格段にアップします。
 「手法の視覚的な面の鍵はシャレードです。シャレードというのは、ただ次のことを示します。
 つまり何かを象徴として示すことによって、その言わんとする意味が伝達される。その“何か”なのです」(テレビ台本作法より)
ひとつのもの(小道具とか動作等)を見せることで、その背景や陰にあるものをそのものズバリと的確に表現する技術と言えます。
 下手な説明や言い訳が要らなくなるということです。
 「シャレード」は三つの心理や状況を表現することができます。
 ①人物に対して②場所に対して③状況に対して
 簡単に、喫茶店での男と女で表現してみましょう。
 ①女はだまって男の珈琲に砂糖を入れる
 ②女は、砂糖をとりながら「二杯とちょっとだったわね」といって入れる
 ③女は、砂糖ポットを開けてやり「いれましょうか」と訊く
 ④女は、自分のカップに砂糖をいれ、砂糖ポットを男の方へ押しやる
 それぞれの 関係性がみえてきますね。
「シャレードは」間接描写をしながら、そのくせズバリと表現する方法なのです。
 なんでも、セリフにしてしまう(もっと安易なやり方はナレーション)昨今の風潮は、ドラマ離れを創る要因ではないかとも思ってしまいます。 
 「シャレード」を使って、映像だからこその表現を、わくわくさせるドラマを創ってほしいと思います。
技術の知識から技術の技術へ
新井一は言います。
 「シナリオの基礎技術だけ知っていれば、シナリオが描けるかというと必ずしもそうではありません。
 なぜなら、それは技術のお話をしたにもかかわらず、皆さんの受け取っているのは「技術の知識」だからです。」
 サマーセミナーで、しっかりと「技術の技術」を身につけてください。


			











