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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

音の世界を楽しもう。

ラジオドラマの奇跡

シナリオ・センター代表の小林です。昨日のミソ帳倶楽部は、元週刊誌記者の横浜大輔さんをゲストにお話をお伺いしました。
研修科の課題にもあるように職業というのは、キャラクターを創る上に大きなヒントになります。 記者とはどういうものかからビックリするようなお話をたくさんお伺いできて、受講生の方々には、ご自分のミソ帳にキャラクターを作るときのよいヒントをたっぷり書き込むことができたでしょう。

吉田玲子さんが「アヌシー国際アニメーション映画祭」で「クリスタル賞」という最高の賞をおとりになったというお知らせを昨日させていただきました。
今日は、こちらも単なる受賞作ではないという2作品「平成28年度文化庁芸術祭優秀賞」受賞作品と「第45回創作ラジオドラマ大賞佳作」受賞作品の放送日のご紹介です。

優れた作品は二度美味しい

文化庁芸術祭優秀賞に輝いた作品は「ふたりの娘」大阪校の新井まさみさんの脚本です。 これはBKラジオドラマ脚本コンクールで最優秀賞をとって放送されたもの。
コンクール受賞作が芸術祭で賞をいただくなんて言うのは前代未聞のことで、この作品がいかに魅力的な作品かということがおわかりになるかと思います。

お話は、京都に住むアイコ(18)のところに東京から見知らぬ高校生香澄(17)が訪れます。亡くなった親の骨を届けに来たという彼女。二人は不倫関係にある男女の双方の娘だった。
不倫を一途な愛と讃える香澄に戸惑うアイコ。だが、共に行動するうちに父親への葛藤、自分自身の恋愛観に変化が生まれてきます。
関西と関東の同世代の少女の対照的な会話と揺れ動く心情を京都を舞台に見事に描いています。

是非とも拝聴してください。今週の土曜日です。
FMシアター(NHK-FM)6月24日土曜日22:00~22:50

 

「第45回創作ラジオドラマ大賞佳作」は「春を待つ音」作家集団の葉月けめこさんの作品です。
本来は、佳作は放送されないのですが、優秀賞と甲乙つけがたい作品ということで、こちらも放送作品となるという稀有な例です。

お話は、「永海3歳誕生日、糸島にて家族写真」と裏書きされた写真を母の引き出しから見つけた永海は、母が長年隠してきた秘密を解き明かそうと糸島にでかけます。
永海には父はなく、生まれる前に死んだというのは母のウソだったのか?この写真の男は父なのだろうか?
永海は、そこで思わぬ出生の知られざる事実にぶつかります。己の出自への疑い。恋人とのすれ違う想いに悩み心揺れ動く永海が、一歩前へ進もうとする姿を描いています。

この作品も聞き逃せません。 FMシアター(NHK-FM)7月8日土曜日22:00~22:50

なんと、このふたつのラジオドラマ放送の間の7月1日のFMシアターは、出身ライターの青木江梨花さんが描かれています「私はサバイバー」
FMシアター(NHK-FM)7月1日土曜日22:00~22:50

3週続けてのFMシアター(NHK-FM)をお楽しみください。

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