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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

角立てしたメレンゲにしようby三谷幸喜

シナリオ・センター代表の小林です。桜が散ると、待っていたかのように様々な花々が咲き乱れます。そんな華やかさに、心が躍ります。

 201304121201304122今朝ハルと散歩をしていたら、四谷の土手で、桜の大きな枝がポッキリ折れていました。「花は咲かせましたから、もうごめんね・・・」ってかんじで。
桜の寿命は60年といいますが、樹齢200年の桜もあるしね・・・どうなんでしょうか。
枯れて折れてしまっても、その根本から若木がスクスク育っています。生きるってこういうことなんだなあと、ちょっとウルウルしちゃいました。
「こらこら、ハル。そんな若木におしっこひっかけちゃ、ダメダメ。」(笑)

20134011e

昨日、野田秀樹さん主演、三谷幸喜さん作・演出の「おのれナポレオン」を見てきました。
演劇界の牽引車二大巨匠のコラボですから、楽しみに出かけました。
セントヘレナ島へ幽閉されたナポレオンの死の真相を描いたお芝居です。
ナポレオンに野田秀樹さん、愛人のアルヴィーヌに天海祐希さん、側近のモントロンに山本耕史さん、召使に浅利陽介さん、医者のアントンマルキに今井朋彦さん、そして、敵役のハドソン提督に内野聖陽さんとことごとく芸達者な方々6人のお芝居ですから、面白くないわけはありません。

三谷さんの発想って、どこからでてくるんでしょうと毎回感心してしまいます。
発想のしかたが、プログラムに書いてあったので読んでみたら、
「具体的に今回のストーリーを自分がどう発想したのかは、僕にもわからない。(笑)
こういうものを書く時って、資料を読み込んで知識を頭に入れて、書き出すまでの間、材料を頭の中でこねくり回すんです。そうすると、こういうものができてくる。
生卵の白身をかき混ぜていると、ある瞬間固まってメレンゲになりますけれど、そんなイメージ。
まあ、これはもう固まらないんじゃないかなと思うときもあるけれど(笑)。なぜ固まるのか、何回かき混ぜれば固まるのかもわからないけれど、とにかくかき混ぜていると、いつのまにかできているというか(笑)。」だそうで・・・。
あまりに抽象的でプラスにならない。(笑)
でも、描く前に資料を読み込んで、相当かき混ぜ、かき混ぜ、練って、練っているからこそというのは、三谷さんのシナリオを拝見するとよくわかります。
三谷さんになれないのは、全然練りが、かき混ぜが足りないからなんですね。
よーし、ツンと角立ちしたメレンゲにしましょう。

役者さんたちの丁々発止のぶつかり合いがさすがに面白く、謎解きもどんでん返しありの・・・と、とても楽しく拝見しました。
ただ、ちょっと残念なのは、三谷さんの演出も、野田さんの演技も、おふたりのいつもお芝居よりも、腰が引けていらした感じがしたこと。
巨匠のぶつかり合いではなくて、遠慮しあっていらしたのではと・・・(笑)、観劇した方、いかがでしょうか。
もちろん、芝居としては十分魅力的な芝居に出来上がっていらっしゃるのですが、もっと、NODAMAPとも三谷芝居とも違った、才能と才能のぶつかり合いから燃えるような火花を散らしていただきたかった。
勘三郎さんがご存命だったら、おふたりのいい橋渡し役になれただろうに・・・こんな時にも勘三郎さんの早世が恨まれます。

私の斜め前には、堺雅人さん菅野美穂さんご夫妻が仲良く観劇していらっしゃいました。ご結婚、おめでとうございます。(笑)

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