写真
シナリオ・センター会長の小林です。桜も少しずつ咲き始め、きっと今週末は各地から桜だよりがきかれることでしょう。
桜もないのに酔いしれちゃった方もいらっしゃるようですね。
ホワイトハウスの公式ホームページでの最初の写真が、日本のお上が軍楽隊の前で両手を振りながら口を大きく開けて歌う姿。説明もなく見た時はどうしちゃったかと思いました。アメリカの注文が凄くておかしくなっちゃった?
お上のSNSをみたら「夕食会場の外に私が到着したら、軍の音楽隊の方々が、X Japanの『Rusty Nail』を演奏して下さり、大感激でした」と投稿していたので、『Rusty Nail』の演奏に合わせて、大喜びで歌って踊った瞬間ということがわかりました。
お上としては、儀礼的なつもりだったのですよね。トランプ大統領に熱烈ハグしたり、ろくでもないジョークに笑ったりと「サナエスマイル」で友好的な雰囲気をだそうとしたのですよね。
お気持ちは痛いほどわかりますが、想像力がなさすぎ。お上のやることは、世界中の人が見ているのだということを。世界はアメリカだけではないということを。
写真は怖いです。ずーっと残るのですから。
それよりも「世界に繁栄と平和をもたらせるのはドナルドだけ」と露骨な賛辞を送って、世界中からブーイングされると思わなかったとしたら、それは一番問題だと思うのです。
お上のこのセリフは、日本の総意ではないことを日本のマスコミは世界中にアピールして欲しいです。
脚色
昨日、「木挽町のあだ討ち」を観てきました。
原作は第169回直木三十五賞と第36回山本周五郎賞をダブル受賞した永井紗耶子さんの小説。
原作は、あまりの面白さにあっという間に読んでしまいました。永井さんって、本当に構成がうまい方です。
先日、シナリオ・センターの柏田講師が、センターのFB「映画のここを見ろ!」でこの映画を取り上げていたので、映画もみなくっちゃと。
しかも、私の大好きだったNHKのドラマ『グレースの履歴』で、向田邦子賞を受賞した源孝志さんによる脚本・監督作だというじゃありませんか。
柏田講師が「観客に説明と感じさせない綿密な計算が必要となるのですが、これをミステリーを解き明かすという手法で、絶妙なバランスで展開させていくのが『木挽町のあだ討ち』。
「回想法」を安易に使っていない、巧みなテクニックをシナリオと合わせて注目して下さい。」と書いていました。
私は、映画のポスターが、渡辺謙さんと柄本佑さんだったので、えー、このお二人が主人公というのはどういう描き方なのだろうかと興味津々で観に行きました。
そうしたら、この二人をこう使うのか、さすが源さん。
原作とは、ちょっと違いますが、謎解きエンタに徹底しているところがミソです。
私は、柏田講師と違って技術的なことはよくわかりませんが、原作では、あだ討ちをする菊之助を助けるそれぞれのキャラクターの事情と背景がしっかりと描かれていて、それがとても面白かったので、これをどこに切り口を持っていったらいいのか、どう脚色したらいいのか、めちゃくちゃ迷うだろうなと思いました。
渡辺謙が黒幕、柄本佑が探偵役にしたというのは、うまい切り口だと思いました。
脚色というのは、原作の面白さをどう読みとるのかから始まるのではないでしょうか。
0から始まるものではないのですから、自分が面白いと思ったものをどう切り取るかが脚本家の視点であり腕になるのだと思います。
原作ものを観る時は、原作を読んでからご覧になってはいかがでしょう。
きっと、すごい勉強になるかと思います。まだまだ脚色の仕事は多いですからね。












