100年の計
シナリオ・センター代表の小林です。寒くなってきていますが、被災地の能登の復興はどのくらい進んでいるのでしょうか。暖かいお正月を迎えてもらいたいです。
新潟の柏崎刈羽原発に続いて、北海道の泊原発の再稼働というニュースに、ひどく怯みます。
今更、今まで動かさなかったものを何故動かすのでしょう。
止めていた間、安全性は高められたのでしょうか、避難経路は確保できたのでしょうか・・・ほとんどできていないのですよね。
どちらも、避難する時に雪のことも考えなくてはいけません。避難経路だけでなく避難先も考えているのでしょうか。
福島は、今もなお何もできていません。何かあっても安全に閉めることができないものを、平気で使うという神経がわかりません。目先の利益だけしか考えていないとはいえ、怖くはないのでしょうか。下手したら日本中汚染されるのですよね。
福島での生活を奪われた人々のことを覚えていますか。故郷を追われ、戻れない人のことを忘れてはいませんか。
経済を回したいという気持ちもわかります。ですが目先のことだけでなく、100年の計で考えないと国は滅ぶと思うのです。
今も大した危機感もなしに口先だけで、危ない橋を渡ってしまったお上たちは、何も考えていないと思うのです。
裏金OK、企業献金OK・・・・そこに見えるのは私たちから見れば賄賂以外にみえないのに、そうではないと言い張る人たちの頭の中では、原発も汚染水も札束にしかみえないのでしょうか。
二人の蔦屋
商品を創る時、作品を生み出す時、どんなことを考えて創るのでしょうか。
今大河ドラマで人気の蔦屋重三郎と現在の蔦屋書店の創業者増田宗昭さんの比較を、出身作家の川上徹也さんがとても面白い視点でお書きになりました。
「二人の蔦屋」(太田出版)
森下佳子さん脚本の大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』を毎週、実は蔦重に見習わなければと思いながら、私は見ているのですが、見習いたいことがそのまま書かれているのがこの本です。
現代の蔦屋増田さんは、TSUTAYAフランチャイズ店、SUBUYATSYTAYA、代官山蔦屋書店、武雄図書館など、今までの書店とは違ったアミューズメントみたいな本屋を創りあげた人です。
この二人の共通点を、川上さんは「当代きっての企画マン」であり、「人たらし」であり「商売人」といいます。
そして、初めて知ったのですが二人の蔦屋の生き方、育ち方シンクロするのだそうです。
なるほどと思ったのは、本の中で引用されているテレビ東京のカンブリヤ宮殿に出演したときの増田さんに対する、インタビューアー村上龍さんの言葉です。
「実際にお会いして、増田さんの印象が変わった。
出版、映像、音楽、あらゆるメディアで『風雲児』として知られた人だが、収録中、増田さんは「今の感じの話しでいいですか」と、何度も、しつこいくらい、私と小池栄子さんに確認しようとした。
企画・実行されるプロジェクトは大胆そのものだが、会話は実に繊細で、ディテールを大切にする。
『悪魔のように大胆に、天使のように繊細に』と言う有名な言葉を思い出した。時代の寵児は常に両面を併せ持ってる」
ドラマで見る蔦重も、よく似ている。なるほど、新しいことを考えて、即実践する人はみんな共通点があるのだと思いました。まさに創作と同じです。この本は発想のバイブルになるかもしれません。
大河ドラマももう終わりですね。蔦重と別れるのは寂しい。













