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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

創作の言葉

安田伊佐男のgroove展

多彩に

シナリオ・センター代表の小林です。昨日の寒さとうって変っての暖かさに誘われて、青学の先で行われている「安田伊佐男groove展」に。
「一億人のシナリオ。」で、いつもお世話になっている東京未来大学の安田先生の個展ということで、センターの新井もお手伝いさせていただきました。
groove展と銘打っていうだけあって、熱い情熱が伝わってくるような詩、書、絵などに、安田先生の詩や書に触発されて創られたコラボ作品など、お付き合いの広さを感じさせる安田先生の先生たる個性あふれる個展でした。
人間がお好きで、なんでも興味を持ち、多くの人、ものと関わることを厭わない安田先生ご自身そのものが表れているようで、面白く拝見しながら、創作というのは、一つを極めるにしても、あれこれ多彩に創るにしても、大事なのは作家の視点だと思いました。
その視点を作るのは、色々な人、ものに対する興味から入るのではないかと思うのです。

今日、改めて気が付いたのですが、視点って作者にとっては1視点だけれど、自分自身の中にあるものと人やものに触発され、発酵させていくと、広い視野になっていき、視野が広ければ広いほど、他人が持てない、誰とも違う自分自身の視点ができあがるのだと思いました。
他人の心に訴えるもの、感情を揺さぶるものは、自分自身が共鳴しないとできないのではないでしょうか。

歳をとるとちょっと厄介ではあるのですが、視野を広めるために積極的に動きてみようと思います。
2026年も、もうすぐですしね。

 

言葉の重み

最近、とても怖いなと思うことがあります。
お上のトップから下々迄、何故か、切れる人が多くなっているような気がするのです。
切れるっていうのは切れ者の「切れる」ではなく、感情が切れるという意味です。
ようは、他人の話を聴かず、自分の想いだけが募るのでしょうね。言葉の使い方がひどすぎます。
批判されるとよりひどくなってしまったりと、何も考えずに言葉を吐く、吐いた言葉は二度と戻らないのです。
SNSは、その典型かもしれません。しかも、切れて、暴言を吐く人のほとんどが匿名です。
匿名で吐く言葉は、自分の言葉として責任を持っていない、匿名でもきちんと責任を持つべきと私は思うのです。
表現することは創作の醍醐味ですが、その反面怖いことでもあります。自分の言葉の重みを知れば知るほどです。

日本中の人にシナリオを書いてもらいたいです。
匿名で言いたい放題いう方には特に。また、言葉の重みを知らなすぎる政治家たちにもゼッタイ書かせたい。
そういえば、テレビで「高市早苗を批判する議員や国民は本当に日本人か」といって炎上している落語家さんにも。落語の真髄を本当は知らないのではないかと疑いたくなっちゃいます。
自分がアクションを起こせばいいのではなく、必ずリアクションも考えなくてはいけないこと、わかって欲しいです。
他人の気持ちを考えるということ。

言語哲学者の藤川直也さんが、朝日新聞で言葉に対する警鐘を鳴らしています。
「言葉の責任を軽んじることは、言葉を壊すことにつながりうる。
言葉は私たちのコミュニケーションを支えるインフラである。
それは、水道や公共交通機関と同じように、私たちの日々の暮らしを支えるなくてはならない重要な社会的資源だ。
言葉の責任を軽んじる振る舞いは、社会のインフラを脅かしうるー政治家の無責任な言葉はこの観点からも批判されるべきだ」

セリフはシナリオにとって命です。言葉一つおろそかにできません。
このシーンでこその吟味した言葉が出ると、シーンが引き締まり、目が離せなくなります。

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