人間関係
シナリオ・センター代表の小林です。真冬並みの寒さだそうです。
ま、考えてみたら11月中旬ですからおかしくはないかもですが、秋を飛び越して真冬はないわと身体が言っています。
暑過ぎの夏が長く続き、対応しきれないうちに季節はどんどん巡ってしまうとは・・・。もうあと1カ月ちょっとで今年も終わりますね。
それにしてもどんどんキナ臭くなる世の中が不安でなりません。お上の想像力のなさにホトホト驚く毎日です。
シナリオを書く時に、絶対に考えなればならないのは、アクションとリアクションです。
登場人物の言動、行動が周りに、相手にどういう影響を及ぼすのかということを考えて創らなければ、いいシナリオは描けません。想像力がものを言います。
人間関係を保つことも同じです。
常に自分の立場や考えを押し付けるだけでなく、相手に対する想像力をもたなければ、うまい関係を構築できないのは自明の理です。
ですが、今のお上は、自分が言いたいことを言って、相手を傷つけてもまったく気にしません。
一方通行の会話しか成り立たないと、物事は何一つ進みません。今の日中関係はまさにそんな感じです。
火をつけたのは日本の総理ですからちゃんと火を消さないと、本当に怖いことになります。
戦争って、本当にちょっとしたことがきっかけとなって始まるのです。軽くみてはいけません。
謝ること、間違いを認めること、自分の思っていることを取り消すことがプライドを傷つけるとしても、お上であればやらなければいけないのです。
軽率に言葉にしてはいけないことを言葉にしたのですから。それを今更飲み込めない、撤回できないとなれば、嘘(詭弁)を重ねていくしかなくなる・・・そこからこぼれていくのですよ、過ちの道へと。
どうか、子どもたちの未来を危ういものにしないでください。
80年続いた戦後を戦前に塗りかえないでください。切に切に願います。
演劇の秋
創立50十5周年記念パーティーが終わり、後始末もほぼ済んで、ようやく隠れ課題の添削にはいろうと思っています。
シナリオに向き合うと自然と色々な言葉が浮かんできます。
ジェームス三木さんのご子息からお芝居のご招待をいただきました。
ご次男の白さんは、三木先生のご影響で、劇団をおやりになり、お芝居を書かれているそうです。
白さんの「劇団雀組ホエールズ」への三木さんへの応援の言葉です。
「敵と戦って勝つか負けるか。愛が実るかどうか。」ドラマのテーマは二千年前から、この二つしかなかった。
要するにすべての動物が持つ生存本能(食欲)と、種族保存本能(性欲)である。
ところが他の動物には無縁の〔正邪善悪〕に、人類だけがこだわるのはなぜか?〔正邪善悪〕を決めるのは誰か。
無分別な文明の進歩が、どんどん早回しになり、原子力や遺伝子をいじくるに至った人類は、絶滅の危機に瀕している。
動物の中でもっとも愚かなのは人類に違いない。
雀組ホエールズの挑戦に注目し、こわごわ期待している。」
どんなお芝居になるのかとても楽しみで、「横浜が国」12月10日から14日、赤坂レッドシアターで上演されます。
こちらはちょっと遠いので、どなたにもとはいえませんが、北九州にいらっしゃる方は是非。是非。
出身ライターの葉月けめこさん脚本「無法松の一生」が、11月22・23日J:COM北九州芸術劇場で上演されます。
不朽の名作「無法松の一生」が、ご当地、本場小倉で上演されます。
ちょっと今とは違った男らしさを持つ日本男児の見本みたいな愚直な男心が描かれます。
上演する劇団青春座は、北九州に80年続く市民劇団です。そして北九州出身の脚本家葉月ケメコさん。
ご当地が生み出す無法松は、どんな男になるのでしょう。
ご当地のヒーローをどのように描き、どのように演じるのか、他では見られない、感じられない「無法松」ができあがりそうです。
お芝居というのは一期一会です。決して同じ芝居にはなりません。そこが醍醐味なのですね。
11月20日から30日迄、おなじみの劇団青年座は、吉祥寺シアターで、音楽劇「プレビュー」に挑戦します。
こちらも是非ご観劇ください。
藝術の秋を楽しみましょう。













