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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

ことば

聴こえない羽音(小学館)

言葉の重み

シナリオ・センター代表の小林です。名優の仲代達矢さんが亡くなりました。92歳、最後の最後まで役者であり人として偉大な方だったと思います。どんどん昭和は遠くなりますね。
私が、仲代達矢さんを見たのは「ハムレット」。もう70年近く前のことですが、子ども心に「すごい!」と思ったのを覚えています。お疲れ様でした。安らかにお眠り下さい。

なんか国会中継を朝からみたくないのに、見ちゃいます。
新たなお上は、どうも何を考えているのか、考えてものを言っているようにみえないので、心配です。
自分の言葉にどんな重みがあるのか、上に立つ者はきちんと考えて言葉を選ばなくてはなりません。
責任を取るべき人間だということを自覚して、行動も言動もするべきなのです。
つまらないことを言って、責任も取らないのではトップとして最低。
新たなお上たちは、ちゃんと考えてものを言っているとは思えない人が余りにも多くてびっくりです。
下々の私達が、軽口を叩くのとはわけが違うのです。
お詫びしたり削除したり、撤回すればいいというものではない、自分の発する言葉の重みというのをしっかりと考えて、言葉を発して欲しいです。
発した言葉は戻りませんから、「そういう意味でいったわけじゃない」「誤解だ」とか、決して言ってはなりません。
あ、嘘で塗りかためるのもやめてくださいね。逮捕されちゃいますよ。

 

 

聞こえない羽音

出身ライター舟崎泉美さんの新作がでました。
「聞こえない羽音」(小学館)
聴力障害を持つ女子中学生花音ちゃんが主人公です。
中途失聴になって、どうしていいかわからないまま、大好きだったバドミントンからも離れ、友達からも家族からも孤立していく花音が、デフバドミントンに出会うことで、自分自身のみならず友達とも家族とも分かり合うことができ、デフバドミントンの試合に臨んでいきます。

舟崎さんの今までの著書も「ギソク陸上部」「もしも明日ぼくの足がなくなったら」など障害に対して目を向けていらっしゃいました。今回は、耳の聴こえない方のお話しです。
舟崎さん自身もめまいの起こる病気をお持ちで、不安を抱えていらっしゃった。その時に知ったのが2025年今年開催される「デフオリンピック」だったそうです。
ちょうどデフオリンピックは、この11月15~26日、駒沢オリンピック公園中央広場や京王アリーナTOKYO、大田区総合体育館などで行われます。
興味をもたれたら、是非とも足を運んでください。実際に感じとることが大切です。
舟崎さんは、主人公をいつも一般的によく言われる障害者としてみるのではなく、一人の人間としてのキャラクターとして、その成長物語を描いています。
なので、優しい愛情を感じるし、爽やかなのですね。

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