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シナリオ・センター

代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

見せる怖さ

リトマス法とは1つの状態に、人物・セリフ・小道具・事件・自然現象等をリトマス的に投げ込むことで、人物を描くことができる方法。

シナリオ・センター式 シナリオの基礎技術

意味がある?

シナリオ・センター代表の小林です。ここ数日急に涼しくなって、ずいぶんと楽にはなったのですが、それはそれで身体の対応が難しいですね。
暑くても涼しくても少しずつ変わっていくという今までの四季の移り変わりが如何にありがたかったか身に染みています。
ほぼほぼ秋のない日本へと変わってしまうのでしょうね。悲しい。

総裁選挙は、興味がないと言ってはいけないことだし、しっかり見ないと戦前に持っていかれるのですからやばいとは思うのですが、面白くない嘘丸出しのドラマを延々と見せられている感じで、どうもイマイチみたくないというのが本音です。
古舘さんが、茂木さんがスーパーへ行ったときのことを褒めそやしていました。(笑)
「茂木さん。いやあ、印象に残ったなあ。ワイドショーのド定番、スーパーのド定番、(テレビにもよく登場する有名スーパーマーケットの)アキダイ。
あの大手スーパーに、黒塗りの専用車で横づけした。そしてタマネギとマッシュルームをみつくろって買った。生活感丸出し、庶民派。
でもカネを払う時に、横からヌッと秘書の腕が出て、財布を手渡して“おっ”ってな感じで払うそぶりを見せ…素晴らしい!」
ハハハ、このパフォーマンスって、意味があるのでしょうか。いい人だとか、庶民派だとか、私達の気持ちわかってくれそうとか感じる?
政治家って、選挙前になると子ども食堂に行ってみたり、居酒屋に行ってみたり、トンチンカンで全然下々のことはわからないんですっていう宣伝にしか見えないこと平気でやりますよね。よっぽど○○なのか、下々と乖離しているのか・・・さて。

創作

日曜日に155期シナリオ作家養成講座の説明会を行いました。
説明会においでくださる方々は、ちゃんとシナリオと向き合おうとして下さっているのだなぁという感じがします。
説明会では、ちょっとしたシナリオがプリントしてあって、同じ設定の登場人物の一人のセリフを参加している方々に、5分ほどで書いていただきます。
セリフのうまさを見るのではなく、創作って同じ設定でもみんな違うんだよということを知っていただきたくて。
創作の面白さって、みんな違うからなのですよね。
ものの捉え方もそれぞれ違うから、そこに面白さ、他人との違いが生まれてくるのですね。

朝ドラ「あんぱん」をみていると、アンパンマンが簡単には認知されなかったことが分かります。
アンパンマンの初期は冴えないおっさんと言われ、顔を食べさせるなんて気持ちが悪いとも言われ、作者の想いが届きません。
今週はドラマもラスト、大団円ですから、アンパンマンは今のように人気ものになるであろうで終わるのだと思いますが、創作って、そうは簡単にすべての人には認知されないことがよくわかります。
ある意味、だから面白いのではないかと思うのです。
みんなが右向け右では怖いですからね。
右という人もあれば左が好きという人も、イヤ上だ、下がいいと、わちゃわちゃ言い合える世界が一番いいです。
でもね、一つ大事なことがあります。
自分の言いたいことを言えばいい、思っていることを描けばいいというだけではだめだと思うのです。
多くの人に伝わるように、自分自身も他人の意見を聴ける広い心をも持って、独りよがりではない、多くの人の心に届くものを描いてほしい。
そのためにシナリオ・センターはどう描く=技術に特化して徹底的にお伝えしています。

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