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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

フリカエル

タイトル劇的改善講座の岡田講師

バトン

シナリオ・センター代表の小林です。やっと秋らしい涼しさの表参道です。
シナリオ・センターの入り口は開け放して、風を入れています。
世の中も新たな風が吹いてくれるといいのですが。

シナリオ・センター創立55周年記念パーティーに合わせて、昔の写真をひっくり返してます。
悲しいことに、事務局スタッフのほとんどが、新井の存命時のことは知らないのです。半世紀たっていますからね。
なので、私が写真を見ているのですが、55年経つと新井だけでなくシナリオ・センターを支えてくださっていた業界の方々、そして講師やスタッフも亡くなった方がたくさんいらっしゃいます。
これからバトンを渡す人間が言うべき言葉ではないのですが、写真を見るたびに、ご存命だったらと思ってしまったりします。
ですが、「今生きていたら」と思ったところで仕方もないことですし、その時代、時代を築いてきたからこそ今があるのですから、そんなことを言っていてはダメなんですね。
前を向いて、次の人へバトンを渡していく、その人は私とは違うのですから、良きにつけ悪しきにつけ変化はある。でも、過去を切らなければ、歴史を知っていれば、大事なものは繋がっていくものだと思うのです。
過去を切る人は、本質的に前を向けない人だと私は思っています。

今日は、最後の総裁候補が表明記者会見をしていたようです。代わり映えのない顔ぶれが代わり映えのないこと言うだけですが、過去を、歴史を改竄する人だけは、トップに立ってはいけないと思っています。

タイトルも作品

今日のアドバンス講座は、「タイトル劇的改竄講座」です。

シナリオも小説ももちろん中身が一番大事なのですが、見たいな、読みたいなと思わせるのはタイトルなのです。
タイトルは、プロは必死で考えます。売れるか売れないかにかかっていますからね。
タイトルをおろそかにしてはまずいですよ。

55周年記念で、私は隠れ課題の講評をさせていただいていますが、20枚シナリオだからでしょうか、安易につけたのではと思うタイトルが多く見受けられます。
ある課題などは、同じタイトルを10人以上の人がつけていました。ひとひねりして欲しいものです。
心のどこかで、「所詮習作だから、ま、こんな感じでいいか」くらいに思ってはいませんか。
20枚シナリオは、魅力的なシーンを描くための習作です。だからこそ魅力的なタイトルを考えて欲しいと思います。
先日、出身作家の大山淳子さんがおいで下さいましたが、彼女はゼミの時、講師はもとよりゼミの仲間に言われたことを、全部取り込んでもう一度書き直すという作業をずーっとやっていました。
そうすると、いらない部分、必要な部分、つまらない分、魅力的な部分などなどが、はっきり見えてくるのだそうです。
これは流石になかなかできることではないので、色々言われたことを頭においてタイトルを考え直してみてはいかがでしょう。
自分が何を描きたかったかしっかりと把握できるのではと思います。お試しくださいませ。

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