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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

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子ども食堂

シナリオ・センター代表の小林です。今日は太平洋側と日本海側では全く気候が違って、太平洋側は大雨、日本海側は異常なくらいの猛暑なのだそうです。ため息をつくしかない、何もできない私達です。

昨日、新聞を読んでいたら、こども食堂の名付け親である近藤博子さんの談話が載っており、「まさにおっしゃる通り!」と手を打ってしまいました。
私も多少こども食堂のお手伝いをしているので、最近AC(広告機構)のCMでも子ども食堂がよくでますが、そんなきれいごとですますなよ、すまないぞ・・・と思ってしまう私がいます。
近藤さんは、12年から子ども食堂をはじめられたのですが、この春から子ども食堂の大きな流れとは一線をひかれたのです。
それはあまりにも子ども食堂に多くのことが求められ始めたからです。
地域の学校の先生に親が病気で給食以外の食事はバナナ1本くらいとかいう子どもがいるというお話を聴き、地域のおばちゃんが、ちょっと困っている親子を手助けしようと始めたのだそうです。
ところが、今、子ども食堂に求められるものが、地域のプラットフォーム、相談窓口、災害時の炊き出し、365日24時間子どもからお年寄りまでの電話やSNSでの相談・・・とソーシャルワーク的な関わりを持たなければいけなくなった。
これは地域のおばちゃんのできる範疇を逸脱します。
なぜこうなったか、本来行政がやるべきことをこれ幸いと押し付け、民間の善意の人に肩代わりさせようとしているからです。
子ども食堂は全国的にどんどん広がって、もはや1万カ所を超えます。
行政は、助成金を出してあたかも国や自治体のやっているようにみせていますが、行政が汗を流して実際にやるべきことを、ただ地域のおばちゃんの善意にすがっているにすぎません。
行政自身がやるべきことなのです。貧困を生んだ責任を取るべきなのです。
政治家たちは、本当に未来を、未来を繋ぐ子供のことを考えているのでしょうか。
全国で子ども食堂をやっている方々も、親御さんたちも、近藤さんのように声を上げたらよいと思います。
本当に弱者を切り捨てない社会にしようとしている人は誰か、きちんと見て聴いて考えて、投票しましょう。

 

隠れ課題

今、ゼミナールの特典「隠れ課題」の講評を書かせていただいています。
「隠れ課題」は毎月ゼミナールに全出席、全課題提出の方だけにお渡しして、もう1本秘密の課題を描いていただくというもの。
課題は、該当の方にいかにも秘密めいた黒い封筒(笑)で、各クラスの講師からお渡ししています。
QRコードで課題を読み取っていただくのですが、課題は5種類あります。どれに当たるのかはだーれもわかりません。
開けてびっくり玉手箱です。この玉手箱、またいつもの課題以外にシナリオを書くというつらいような楽しいような作業が入っています。

いやはや面白い。隠れ課題は、いままでにない課題ですから、皆さん、案外自由に描くことができるようで、とてもいい発想の作品が多いです。
第1回目の提出された方は42名。素晴らしい!ガンバリスト、最高!!
あ、だけど・・・えーと、えーと在籍の通学、オンラインのゼミ生は、1200名ちょっといらっしゃるんですよね。
ってことは、え~、3・5%くらいなの、出された人って・・・。え~、え~、え~。
シナリオ道の奥義は、描いて描いて描きまくることです。それがプロの道に繋がるのです。
東山アキコさんの「かくかくしかじか」ではありませんが、私も皆さんに言わせてください。
「描け!!」
どんなに多くなっても私も講評頑張りますから、どんどんチャレンジしてください。
通学の方は、暑いのでお教室に来るのが大変ならオンラインで、オンラインの方はより一層励んで、休まず描いて描いて描きまくる。暑い、熱い夏を堪能してください!
今、第1回目の課題を拝見しており、7月中に皆さんへご返却します。

 

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