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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

尊敬できる人がいる幸せ

シナリオ・センター代表の小林です。ただいま、高知から帰ってきました。高知は秋晴れに恵まれて、気分爽やかにすごしました。
といっても、ずーっと室内にいたのですけれど(笑)

坂本龍馬像

 高知教育委員会のご依頼で、60名の小・中学校の先生方に「シナリオライティングを活かしたキャリア教育について~子供の想像力を高めるためのシナリオ教育」の研修をさせていただきました。
7月には、高校の先生方に研修させていただき、その反省を踏まえながら、より具体的な研修にしたいと思いました。
前回は5時間近くあったので、先生方とお話し合いの時間も少しですができたのですが、今回は、2時間の持ち時間だったので、ちょっと慌てました。
でも、実際の子供たちへのアプローチまでお教えしたいと思い、あれこれ詰め込んでの研修、駆け足ながらやりきりました。
ですが、お話し合いする時間もとれず、振り返りをする時間も飛ばしてしまい、これまた反省しています。
何度やらせていただいても、反省しないですむことがありません。
こうすればよかった、こうすればもっとご理解いただけた・・・本当に情けなく、また申し訳なく思っています。

今回は、いつも子供たちに授業をやらせていただいている片地小学校の清藤校長にお願いをして、私たちの研修の前に、片地小学校で取り組んでいるキャリア教育のお話をしていただきました。
30分の持ち時間で、的確にわかりやすくお話され、さすが校長先生。
90名弱の小さな小学校で、別名を片地家。
ようは家族のような学校をめざしていらっしゃいます。
本当に先生方の子供に対する目線が低くやさしく暖かいんです。
学習障害のお子さんが、私たちがお伺いすると校長室まで覗きにきます。
東京の学校だと補助の先生が「だめよ!」と引っ張るように連れて行ってしまいますし、「学習障害の子供もいるので、失礼なこともあるかも・・・」などとおっしゃるところが多いのですが、片地家は、違います。
「おいで」と招き入れます。
清藤校長は、「○○ちゃんはね、この間隣の工科大の先生に「好き」と言ってきたんです」とご紹介してくれます。
お伺いするたびに子供たちへの愛情をひしひしと感じさせられ、お会いするたびに尊敬の念が増して行きます。
小学校でシナリオを教えることを初めてよかったと思える瞬間です。
尊敬できる方に出会えたことは、私の大きな糧になっています。

まだまだ、シナリオをツールにしての研修は、発展途上です。
あちらこちらで研修の場を与えていただくたびに、「もっとこうしたい」「違うアプローチがあったかも」と思い、帰りの飛行機の中で次へこうしようと考えます。
必ず、最後に感想をいただいて、寄りよくするための次への足がかりにさせていただいています。
シナリオは、人間関係すべてに役立つツールです。
どのような役立て方をさせるか、シナリオでやさしい社会に・・・私の使命のような気がしています。

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