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いい企画の「いい」ってなんだ!なんなんだ。ということで、考えてみました。

「いい企画もってるんだけどなぁ~」
「ってか、いい企画なのに、なんで通らないんだろう…」

と、いう方はたくさんいると思います。それは、脚本家の方はもちろん、ビジネスパーソンの方でもそうだと思います。そういう意味では、同じような悩みを持つシナリオ・センターの新井です。

 

「『いい企画』とは何か」

なんかカッコいい響きさえある、このセリフ。
例えば、カフェで、ちょっとしたバーで、腕組みしながら考えに浸ってみたり。まぁ、それでいい企画が思いつくわけでも、「いい企画とは何か」という答えが出るわけでもありませんが・・・

なによりも曲者なのは、この「いい」って言葉です。
「いい」って、一体何をいっているのやら。「いい」というのは、品詞で言えば形容詞っていうやつです。形容詞っていうのは、シナリオで言えば、画にならない。画にならないということは、人それぞれで感じ方が違うということです。

だから、『いい企画』とはなにか・・・って悩むわけです。。
自分はいいと思っていても、他の人はいいと思わないかもしれません。答えはないわけです。答えがないというのは、苦しい。けれど、それはそれで楽しい。だって、探究できるから。

とはいえ、少しはなにか答えめいたものがほしいですよね。
そこで絶版になっているまぼろしの書籍『企業プロデューサー入門』(新井一著)からヒントを少々。なんせ新井一は、東宝や東京映画の企画部長として、そして自ら脚本家として企画に関わり続けた人間です。プロデューサー視点とライター視点をもった稀有な存在です。ちなみに、なぜ絶版かというと、出版してすぐに出版社がつぶれたから!というロックンロールな理由です。

 

「いかに優れた企画でも、単に机上の空論ではなんにもなりません。たてた企画が、大きな商売に結び付いてこそ、企画としての価値があるのです」p29

「クライアントの方は、絶えず商売の方を気にして企画を求めているのですから、企画を立てる側はクライアントのそうした気持ちを絶えず考えてプランニングにあたるべきです」p43

 

実は、企画を考える時に結構忘れがちなのが、商売になるか否か、です。
「いやいや、そこを忘れないでしょう!」と思うかもしませんが、アイデアを考えたり、面白く企画書をまとめようとしているうちに、そもそも商売として成立するのか否か、を忘れてしまいがちなのです。

もしも「アイデアは面白いと思うんだけどなぁ~」とクライアントに言われたとしたら、きっとその言葉の裏には「商売としてはいま一歩なんだよな~」という気持ちがあるかもしれません。

 

脚本家にとってのクライアントは、プロデューサーです。
植田博樹プロデューサー(TBSドラマ制作部)の場合、「いい企画」ってどんな企画か、先日の企画書講座でのコメントを参考にしてみてくださいね。
その企画書、真夜中の妄想? それともカレーライス?

有重陽一チーフプロデューサー(日活)の場合、「いい企画」ってどんな企画か、こちらも合わせて参考にしてみてくださいね。
人、人、人、が集まるところ

 

11月になって気候も良くなってきました。さぁいい企画をどんどん考えていきましょう!
企画についてもっと知りたいという方は、柏田道夫の『企画の立て方』を読んでいただくといいかと思います。シナリオ・センターの新井でした。

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