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水着少女が「養って」だから?志布志市のPR動画『少女U』の問題は素材だ!

鹿児島県志布志市が公開したPR動画「少女U」が、賛否両論あって、削除されたとかなんとか。この問題はPR動画に関する書籍を出したシナリオ・センターとしては考えなくては!と思うシナリオ・センターの新井です。

で、考えました。

といっても、シナリオ・センターはどう伝えるかという技術の面からしか、作品には触れません。何を伝えるか、については作者の中にあるものなので、そこ触れるとと、戦中教育と同じになっちゃいますから。

ということで、「少女U」についても、どう伝えるかという視点で考えてみたいと思います。

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動画のテーマは、「ふるさと納税のお返しに大切に育てたうなぎを送ります」とかそんなところでしょう。
なので、テーマは、何も問題ありません。「ふるさと納税のお返しのうなぎは、大切に育てたうなぎです」ってことが視聴者に伝わればいいわけです。

問題となったのは、素材です。うなぎだけに!
「大切にうなぎを育てている様子」をスクール水着の美少女に見立ててしまったことです。その部分が、賛否両論となってしまったようです。

テーマを伝えるために、どんな素材を使うのかがクリエイティブの腕の見せ所です。例えば、以下のようなシーンがあるとします。

・大切に育てているシーン
・育てるのが大変なシーン
・成長を感じるシーン

ざっくりと見せたいシーンを決めたら、そのシーンをどんな素材を使って表現するのか。
少女ではなく、うなぎでもいいわけです。それじゃあ、当たり前すぎるなら、子どもでもいいし、なにか別のものでもいいわけです。体育会系の部活っぽくしてもいいかもしれません。
または切り口を育てられているもの、から、育てている側にしてもいいかもしれません。

ワンシーン、ワンシーンを工夫することで、印象的なPR動画にすることはできます。

「少女U」が市のPR動画としてふさわしいかどうかは別として、魅力的なシーンを作るために、様々な角度から検討することはもっとできたと思います。「なんとなくいいね」とか「ちょっとなぁ~」とか感覚的な話では、いい直しができません。問題はテーマ設定なのか、シーン構成なのか、シーンを作る素材なのか明確にしたうえでPR動画作りに臨んでもらえたらと思います。
失敗しないための答えは、シナリオの技術にあるのですから!

動画に携わるすべての人に、シナリオの技術を持ってもらいたいシナリオ・センターの新井でした。

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