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登場人物の履歴書を書く、ほんとの意味

今年のアニメシナリオ講座、ラストを飾るのは、

テーマ「キャラよ。さぁ、バトルだ!」
ゲスト講師:前川淳さん
(『ドラゴンボールZ』『遊戯王ARC-V』『フレッシュプリキュア!』『ルパン三世VS名探偵コナン』)

--です!

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前川さんのお話を聞いて、わたくし齋藤、こう思いました。


キャラクターを作るとき、何を考えればいいか。

考えなきゃいけないのは…

登場人物のバックボーン!

というのは、前川さんのこんな体験をお聞きしたからです。

【血肉の通ったキャラクターをつくるために、よく「履歴書を書こう」と言いますよね。実際に書いてみたことがあるのですが、何のために書いているのか、いまいちよく分かりませんでした…。その後、こんな話を聞きました。男女2人のラブストーリーを書いたシナリオライターが、先輩ライターにこんな質問をされました。「この彼女、どういう家族がいるの?」。そのシナリオライターは主人公の家族構成までは考えていませんでした。この質問の意味が分かりますか?つまり、「彼女の家族が見えない=彼女のキャラクターがぼんやりしている」ということです。この話を聞いて、「登場人物の履歴書を書く」の真意が分かったんです。生年月日や学歴・職歴など、単に履歴書の記入欄を埋めればいいわけじゃない。履歴書を使って、そこから、生い立ちや家族構成などの“バックボーンを”考えることで、血肉の通ったキャラクターを作ることができるんだな、と】

登場人物の履歴書を作ったことありますか?

私、実は登場人物の履歴書を作ったことがあります…。

前川さんと同じように、何のためになるのか、いまいち分かりませんでした…。

でも、前川さんのお話を聞いて腑に落ちました。

履歴書を普通に書くのではなくて、そこから登場人物のバックボーンを考えていかなきゃいけないんですね!

たしか、いつかのアドバンス講座で、『となりのトトロ』のサツキとメイのお父さんは縄文時代の稲作の研究をしている、という設定だと聞いたことがあります。

言われてみれば、お父さんのことは詳しく描かれていはいませんが、「サツキとメイにはどんなお父さんがいるのか」というのはイメージできますよね。

「縄文時代の稲作の研究をしている」と設定しているのは、ドラマで描くためではなく、キャラクターを作るために設定しているのです。

ドラマでは描かれないけれど、登場人物の履歴をつくることで、キャラクターがよりハッキリしてきます。

【実際に、僕が書くシナリオは家族の話が多いんです】と前川さん。

前川さんは、『フレッシュプリキュア!』『デジモンアドベンチャー』『魔法戦隊マジレンジャー』のシナリオでも、主人公の家族のエピソードを書かれています。

登場人物のバックボーンを考えると、血肉の通ったキャラクターを作ることができる。

主人公だけでなく、周りを取りまく登場人物たちもバックボーンを考えることで、ひいては、主人公のキャラクターがより固まる。

そして、登場人物全員のキャラクターがブレなければ、セリフに迷うこともなく、無理にストーリーを捻り出すこともないのではないでしょうか。

皆さんも、登場人物の履歴書を書くとき、キャラクターを作るときは、コレ!

「登場人物のバックボーンを考える」

前川さん流でやってみましょう!

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