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そのセリフ、そのキャラクターの言葉になってますか?

事務局の齋藤です。

先月まで、9月8週間講座に参加していたのですが、提出した課題についてずっと気になっていたことがありました。

それは、「え?」というセリフ。

驚きを表したかったので、〈A子「え?」〉とサラッと書きましたが、自分で作ったA子のキャラクターをもう一度考えてみると、A子はこの状況で「え?」と言うかな…、と後悔してきました。なんとなく書いてしまったかも。

皆さんは、どんなに短い言葉でも、きちんとした意図をもって書いてますか?

私は「え?」とサラッと書いてしまったことが、ずっと引っかかっていました。

このモヤモヤを解消できたのが、9月26日から11月7日まで実施した戯曲講座(全6回)でした。


講座ではまず、舞台にしたい戯曲の3行ストーリーを企画し、その後講座を受け、企画した3行ストーリーのファーストシーンをペラ10枚の戯曲として書いてもらいます。

その中から選ばれた作品を、劇団青年座の俳優の皆様に演じていただきました。

演じて頂いた戯曲について、俳優のかたから、

 【ト書に「キャーと叫びながら」とある場合と、セリフとして「キャー」と書かれた場合とでは、「キャー」の言い方が変わってきます。そして、この「キャー」は、この人物の生理にあっているのか、と考えます】

といったコメントがありました。

こう考えるのは、演じる側はその言葉の実態を掴みたい!と思うからだそうです。

動作をしながらの「キャー」と声を張った「キャー」。

言われてみれば、この2つは微妙にニュアンスが違いますね。

しかも、「キャー」という言葉、日常生活での頻度は低い…。

それをこのキャラクターに言わせているのだから、言わせているだけの意味をもたせないといけませんよね。


私のモヤモヤだった「え?」も同じ。

驚きを表したいから、セリフとして「え?」と紋切り型に書くのではなくて、例えばA子があまり感情をださないキャラクターなら、ト書に〈A子、「え?」と驚いている〉と書くほうがいい。

感嘆詞ひとつとっても、やはり、気軽に書いてはいけないんだ!と実感しました。


セリフを書いたら――

このキャラクターは、本当にこの言葉を言うだろうか。

このキャラクターの生理にあった言葉になっているだろうか。

――と立ち止まって考えてみる。

このことが重要なんだ!、と再認識できたので、私のモヤモヤは解消しました。

でも、

自分の作品を客観視するのは、なかなか難しいですよね…。

頭の中で考えてると、うまく構築できているような気がしませんか……。

皆さん、書いた後に、セリフひとつひとつがそのキャラクターの生理にあっているか、確認してますか?

この確認ができるピッタリの方法が――

皆さんがゼミで行なっている音読!

自分で書いたセリフを声に出して読んでみることで、一旦冷静になれます。

音読は、クラスのみんなに聞いてもらうためだけじゃない。

セリフをよりリアルなものに昇華させるためにも、一番いい方法なんですよね。

プロの俳優さんに演じて頂き、演じる側の感想を直接聞くと、今回の私のように、今まで考えてみなかった視点に触れることができますよ!

来年の戯曲講座では、さらにパワーアップした内容でお送りする予定ですので、ぜひ参加して、演じる側と書く側の視点の違いを体験してみてください。

また、『シナリオ教室12月号』で、戯曲講座で選出された最優秀賞と優秀賞の作品とその講評、参加者たちの感想を掲載します!

こちらもぜひ楽しみにしていてください。

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