menu

脚本家を養成する
シナリオ・センターの
オンラインマガジン

シナリオ・センター
背のびしてしゃれおつ

スタッフが行く、表参道スポット
背のびしてしゃれおつ

しゃれおつなお店や人々が行きかう街、表参道。そこで働くシナリオ・センタースタッフの見たもの触れたものをご紹介します。

ラジオドラマ脚本コンクール で賞をとる2018①
第39回BKラジオドラマ大賞最優秀賞受賞 山本雅嗣さん

ラジオドラマ脚本コンクール で賞をとる!

脚本家志望の皆さん、ラジオドラマの脚本コンクールにも応募されていますか?
「テレビドラマや映画を書きたいので、ラジオの脚本は書かない…」というかたもいるのでは?
脚本家になりたいかたは是非、ラジオドラマの脚本コンクールも併せて挑戦してください。

というのは、ラジオドラマの脚本コンクールで受賞したことをキッカケに、ラジオだけでなくテレビドラマや映画も担当する脚本家としてご活躍されているかたが少なくないからです。

例えば、NHK大阪放送局(BK)が主催する「BKラジオドラマ脚本賞」。
シナリオ・センター出身ライターの山本むつみさん(テレビドラマ『ゲゲゲの女房』『八重の桜』『コウノドリ』『相棒シリーズ』)も、吉田玲子さん(劇場アニメ『聲の形』『夜明け告げるルーのうた』『若おかみは小学生!』)も、同コンクールの受賞者。

このようにBKラジオドラマ大賞から、現在ご活躍中の多くの作家が誕生しており、次代を担う新人作家の登竜門として高く評価されています。

そして今年、また新たな受賞者が発表されました。
第39回BKラジオドラマ大賞で最優秀賞を受賞されたのは、シナリオ・センター大阪校40期生の山本雅嗣さん!おめでとうございます!

受賞作は『幻タクシー』。
山本さんはこの作品に関して、「深夜タクシーにある女性が乗ってきて始まるストーリー。主人公であるタクシー運転手の男と、その実の父親との間にわだかまりがあって、今まで“ありがとう”と言えなかったことを最後に“ありがとう”と言えるようになるまでを書きました」とコメントされています。

同賞の審査会では「哀感漂う台詞が良い」「不思議な雰囲気で進む物語のそのラストにはカタルシスもあって泣けた」など特に情感と余韻が高く評価され、応募総数95篇の中から見事、最優秀賞に選ばれました。

今回は山本さんに、受賞された感想の他、ラジオドラマの脚本コンクールに応募したキッカケや執筆時に心掛けたことなどコメントをいただきましたのでご紹介します。こちらのコメントを読むと、「自分もラジオドラマの脚本コンクールに出してみよう!」と背中を押されますよ。

第39回BKラジオドラマ大賞 最優秀賞受賞:山本雅嗣さん
「気を付けたのはトコトン推敲すること」

――第39回BKラジオドラマ大賞 最優秀賞を受賞して
〇山本さん:本当に驚きました。
最終選考に残ったのは葉書を貰って分かってましたが、賞を頂ければいいなあ…くらいの気持ちでした。(受賞する)自信があるとかないとか…というより、あそこは構成が良かったなあとか、ここの台詞のやりとりは不自然やったなあとか思ってました。

――受賞前と受賞後で、何か変化したこと
〇山本さん:全く変わってません。
実は台風21号で被災してまして、家の裏の倉庫の屋根が飛んだので、その処理でてんてこ舞いしてます。受賞作の直しが始まったので寝不足状態です。こんな有り難い寝不足はないんですが。

――応募したキッカケ
〇山本さん:久し振りに平成30年1月締めの創作ラジオドラマに応募したんですが、1次審査も通りませんでした。それが悔しくて書いたのが今回の作品です。
2004年にNHK仙台で奨励賞をもらったんですが、その後は書いたり書かなかったりでした。

――受賞作『幻タクシー』で特に心掛けたこと
〇山本さん:気を付けたのは、トコトン推敲することでした。これ以上直してもよくならないなと思うまでやりました。

――ラジオドラマの脚本コンクール受賞を目指すシナリオ・センターの仲間にひとこと
〇山本さん:まずはお世話になりました小島先生、今は亡き倉田先生にお礼申し上げます。ありがとうございました。センターで身に付いたものが作品に生きています。

さて、アドバイスなんてものはとても出来なくて、やっと1時間のラジオドラマを書くコツが少し掴めたかなあ……くらいの感じです。メッセージとしては、傾向と対策を考えるのではなく、表現したいものを書く!というスタンスのほうがいいかと思います。

皆さん何かの「プロ」な訳ですから、自分の得意分野で作品を創り上げて下さい。
偉そうですね。すみません。

※NHK大阪局公式サイトに受賞作に関する詳細が掲載されています。こちらからご覧ください。

※なお受賞作『幻タクシー』は、50分のラジオドラマ「FMシアター」として制作され、NHK-FMで全国放送される予定。

※なお、2018年12月末発行の『月刊シナリオ教室2019年1月号』ではラジオドラマについてを特集。その連動企画として今回、ブログでもラジオドラマについてをフィーチャー!今年のラジオドラマ脚本コンクールで受賞されたかたのコメントをご紹介しています(全3回)。今回はその第1弾。
『月刊シナリオ教室2019年1月号』とこちらのブログ、併せてご覧ください。

※ブログ「ラジオドラマ脚本コンクール で賞をとる2018②/菅浩史さん(第2回MBSラジオドラマ脚本コンクール優秀作受賞) 」はこちらからご覧ください。

※ブログ「ラジオドラマ脚本コンクールで賞をとる2018③/山下蛙太郎さん(第12回南のシナリオ大賞優秀賞受賞)」はこちらからご覧ください。

※山本さんに続け!脚本コンクールいろいろあります。
こちらのブログ「主なシナリオ公募コンクール・脚本賞一覧」で、どんなコンクールがあるのかチェックしてみてください!

“だれでも最初は基礎講座から” ~講座コースについて~

シナリオ・センターの基礎講座では、魅力的なドラマを作るための技術を学べます。

映像シナリオの技術は、テレビドラマや映画だけでなく小説など、人間を描くすべての「創作」に応用することができます。

まずはこちらの基礎講座で、書くための“土台”を作りましょう。

■シナリオ作家養成講座(6ヶ月) >>詳細はこちら

■シナリオ8週間講座(2ヶ月) >>詳細はこちら

■シナリオ通信講座 基礎科(6ヶ月) >>詳細はこちら

過去記事一覧

  • 表参道シナリオ日記
  • シナリオTIPS
  • 開講のお知らせ
  • 日本中にシナリオを!
  • 背のびしてしゃれおつ