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来たる3月28日(月)「Theミソ帳倶楽部〜達人の根っこ〜」のゲストである石井光太さんと、公開講座実施前に打ち合わせをしました。

「貧困」や新刊では「HIV」といったテーマまで扱う石井さん。ノンフィクションであればこそ、取材ありきは当然。
石井さんの取材は、スラムや路上生活者の方々と寝起きを共にするという、フィールドワーク重視。普通は真似できません!

なぜ、そうまでして体当たりの取材ができるのか?
なぜ、そういう人々に魅かれるか?

当日を前に、若干フライング気味かもしれませんが、
石井光太さんとの打合せ内容を、ちょっぴり公開しちゃいます!
 公開講座「Theミソ帳倶楽部〜石井光太さんの根っこ」
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くだらない質問かもしれないんですが、スラムや路上生活者の中で、寝起きを共にするって、とまどったりしなかったんですか?

石井  まぁ最初はねぇ・・・

―  私なんか、「絶対貧困〜世界最貧民の目線」で書かれていた、スラムのトイレのくだりを読んでいて、『うわぁ〜絶対こんなトイレじゃ無理だよ〜』とか思ったんですけど・・・

石井  まぁ僕が単なる大学生とかで、そこでしろって言われたら絶対やですよ。
でもまぁ、やるしかないじゃないですか。
はじめの取材のときなんて、全財産かけて行っているわけだし、
変な話、失敗したら帰ってこれないような状態で行っているわけです。
そんときに、うんこか小便かなんて、別にどうでもいいって言うか・・・

―  あぁ〜確かに、そりゃそうですね。

石井  文章修業のときだってそうです。
ぼくは、大学の時に、一日3冊本読んでました。彼女も友達も全部切って・・・じいちゃんの葬式にも出てないですよ。その時書いてたんで・・・
で、そこまでやっていくと、『作家になれない』っていう選択肢はないわけです。
うんこするのを躊躇することで、何年も積み上げていたこと、全部捨てるわけにはいかないじゃないですか。

―  なるほど〜
衛生的な面や危険な面が問題ではないという・・・

石井 そんなことより怖いのは、書けないってことですよね。
書けないければ必要とされません。それが現実ですから。

書けないことの方が怖い・・・ですか〜
貧困地域に行った最初のきっかけは?

石井 大学一年の時に、友達がインド行くって言うから、単純にそこよりすごいとこ行ってやろうと思って、パキスタン行って、英語分かんないから『Yes,Yes』って言ってたら、アフガニスタンにいたっていう(笑)
で、そこで物乞いがいたんですよ。両手両足のない物乞いだったり、両手と両足が逆さにくっついているような物乞いだったり・・・
それ見た時に、これをドキュメントしたら、100%デビューできると思ったんです。なんだかよくわからないです。でも、100%そう思ったんです。

―  石井さんの作品には、独特の視点があると思うんです。
ちょっとジャーナリズムとかとは違うような・・・



石井 う〜ん。僕は物語性が得意というか、人間ドラマが好きだったわけです。
そうなると、NGOとかジャーナリズム、ドキュメンタリーの視点とも少し違うんです。
ジャーナリズムって、こういう書き方しませんし・・・
僕はいろんな本を乱読するうちに、民俗学とか人類学とかが大好きだったんですよ。実際にそこで現地の人たちと暮らしてってやるでしょ?だったらその手法でやろうとおもって。

 
―  なるほど〜
いまシナリオ・センターのライターズバンクに所属する生徒さんは、600名近くいるんですが、石井さんが持っているような、ガンガン突き進んでいくような感じが弱いような気がするんです。

※シナリオ・センターのライターズバンクとは、業界からオファーを登録者に紹介するシステムです。詳しくは、ライターズバンクについて

 
石井  僕は、どちらかというと、単純・・・なんですよね。
単純に自分のやりたいことを押し通しているというか・・・
俗っぽいというか・・・
赤ちゃん抱いてる物乞いがいたら、『どこで産むんだ』と思うわけです。
夫婦を見かけたら、『どこでセックスしてんだ』と思うわけです。
僕はそういうところに、興味がある。政治的な問題なんて、興味がない。

同じ時間、語学力を使うんなら、そういう人たちに『どこでセックスしてるんですか?』って聞きたい。 
だって、そっちの方が楽しいじゃないですか。自分が。
その延長線上で、読者が何かを感じてくれればいいと思ってます。
受け取る側の自由なわけで、創る側が何かを決めることではないと思っているので・・・

―  石井さんのそういう視点とか行動力っていうのは、ものすごくシナリオ・センターの生徒さんに参考になると思います。

シナリオ・センターでは、シナリオの技術、書くための技術を教えてるんですね。その部分については、うちにしかないノウハウがあって、40年間やってきました。ジェームス三木さんも内館牧子さんも、「ゲゲゲの女房」の山本むつみさんも、シナリオ・センターの出身ライターです。シナリオのコンクールだって、生徒さん達が受賞しますし。

なので、生徒さん達にシナリオの技術を教えることについては、自負を持っています。でも、そういう「勢い」というか、「突っ走る」というか、そういうものって教えられないんですよね。

 
石井  確かに教えられるもんじゃないっすよね。それこそ才能っていうか。根拠がない自信というのか、そこらへんの突っ走り度が大切というか。
また、まわりは突っ走っている人間の勢いというか、カリスマ性というか、そういうのに惹きつけられると思うんですよね。勢いって大切ですよ。 

―  そこらへんの話は、ライターズバンクに登録している方、これから創造者を目指している方には、是非とも聞いてもらいたいところです。

『表現するための技術を持っているのは、当然。で、そのレベルって案外高いんだけど・・・でもそれだけでは、駄目』
と、石井さんのお話は続きます。

さらに打ち合わせでは、「鴨川ホルモー」の万城目さんと飲んだ時のお話、柳美里さんのお話も飛び出しました。
第一線で活躍する達人に共通するのは、目標に向かって突っ走る力。
ここら辺のお話は、当日にたっぷり聞けるかもしれません。
3月28日(月)「Theミソ帳倶楽部〜石井光太さんの根っこ〜」で、
すべての創造者・クリエーターに、是非聞いてもらいたいです。
もちろん、石井さんの著作に共通している“根っこ”についても・・・
公開講座「Theミソ帳倶楽部〜石井光太さんの根っこ」
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