シナリオ・センターは「日本中の人にシナリオを書いてもらいたい」と思っている会社です。

シナリオセンター

HOME  >  大震災への取組み

想像の芽を絶やさない~東日本大震災によせて~

想像の芽を絶やさない~東日本大震災によせて~

あの恐ろしい震災の日から、時は過ぎていきます。
しかし、時は過ぎても、心も身体も故郷も元には戻ってきてはいません。悲しいことですが、日本の中で取り残されてしまった方々がまだたくさんいらっしゃるのが現状です。
それでも、政治は、人からものへとまた逆行し始めています。
だからこそ、私たちが大事にしなくてはならないものは、なにか・・・きちんと向き合わなければならないと思うのです。

声を大にして「創造の芽を絶やさない」

創設者新井一は、「ものを書くことは自分自身の考えを持つことだ」と、その心を育てたいが故に、シナリオ・センターを創設しました。
今、この未曾有の心の危機を前にして、シナリオ・センター代表として、私は声を大にして申しあげたい。
「創造の芽を絶やさない」
これこそが、人間としての尊厳を保つための大きな手段だと思うのです。
人を想い(想像)、人に添う(創造)すること・・・人として生きることではないでしょうか。

「創造の芽を絶やさない」キャンペーン

あの日から娯楽や文化、藝術に対して排他的な意見が出てきました。こんな大変なときに…と。エンタテイメントはなにができるのか、また受け入れられるのか、すべての人々が悩みました。
シナリオ・センターは、そういう状況の中、すぐに「創造の芽を絶やさない」というキャンペーンを張りました。
何故なら、戦時下のように文化、藝術を排他することは、心の支えを奪うことだと思ったからです。ものはいつか戻りますが、心の支えを失ってしまったら、取り返しがつかないからです。

続けてきたこと、続けていくこと

エンタテイメントを創っている私たちになにができるのかを考えました。
あの日から募金箱を設置、受講生の方々に募金をし続けていただいていますが、募金というのはだんだんしなくなってしまいがちです。
そこで、ゼミール教室で書く20枚シナリオを1本書くごとに、シナリオ・センターが100円寄付をするという募金を2011年4月1日から、2013年3月31日まで、2年間続けることに決めました。
長い支援が確実にできること、受講生の作品がいつか被災地の方々の心を癒すものになること、受講生自身が被災地に常に心を寄せていられる・・・この3つができると思ったのです。
シナリオ・センターでは、2013年3月31日で当初の「20枚シナリオ募金」は終了しますが、その後も形を変えて続けていきます。

2011年4月1日から積み上げてきた支援金

2011年 7270本 募金額1,425,062円(内20枚シナリオ募金727,000円)
2012年 7593本 募金額1,095,433円(内20枚シナリオ募金759,300円)
2012年4月には、東日本大震災チャリティとして、20枚シナリオコンクール新井一賞を行い、応募総数675本67,500円分を寄付。
同時に「エンタテイメントにできること」と題してジェームス三木、岡田惠和、柏原寛司、清水有生、森治美出身ライター5氏によるパネルディスカッション、桝井省司プロデューサーと西井史子さんとの対談、小説家高橋源一郎さん、原田ひ香さんの講演を行い、支援金として72,743円を集めました。

支援金のお届け先

【第1弾】募金お届け先:日本赤十字社 ・募金額:385,999円
【第2弾】募金お届け先:「ふんばろう東日本支援プロジェクト」・募金額:370,984円
【第3弾】募金お届け先:「復興市場」・募金額:278,955円
【第4弾】募金お届け先:「ふんばろうエンターテイメントプロジェクト」・募金額:142,543円(4月14・15日「エンタテイメントにできること」実施分)
【第5弾】募金お届け先:「在日セルビア大使館」(洪水被害に際して)・募金額:100,000円(Facebookページの1000「いいね!」分)
【第6弾】募金お届け先:「走れ東北!移動図書館プロジェクト」・募金 シナリオ・センターの書籍 72冊 2782円相当

これらの支援金は、日本赤十字社、ふんばろう東日本プロジェクトへ寄付させていただきました。まだ活用できていない支援金については、適時シナリオ・センターが任意の団体に寄付させて頂きます。

心の豊かさ、人を想う心が日本に活力を与える

「創作というものは、その作品の出来映えの良し悪しを身勝ちだが、どんな作品にもそれをこしらえた人の精神というか(魂でもいいか)情熱がそこに宿っているものだ。
それは、絵画の鑑賞をすればわかる。百年以上経っても画家の情熱、歓喜のようなものが伝わってくる。そこにみえるものは人間が本来生まれた時に、持ち合わせてきた、他人へのいつくしみやこころの豊かさだ。
国というものが経済で成り立っているという考えが、今は当然のようにいわれるが、それだけであるのなら、その国はやがて滅んでしまうだろう」(『大人の流儀』から)
伊集院静さんのことばです。

ふたつのそうぞう・・・想像と創造

心を支えているものはなにか・・・文化・藝術なのです。
特に日本人は慈しむ文化を持って生きてきました。
美しいものを美しいと感じる心、悲しみを感受する心、喜びを表現する心・・・
それは、二つの「そうぞう」から生まれます。想像と創造。
この力こそ、これからの日本人を、日本の力を強くする鍵だと私は思っています。
想像力は、人を想う心です。
創造力は、人と添う心です。

想像の芽を絶やしてはならないのです。

シナリオ・センター代表取締役社長 小林幸恵

 

表参道シナリオ日記

20160222b
さようなら藤本先生
2017.1.24
シナリオ・センター代表の小林です。今日とても悲しいお知らせをいただきました。 研修科を担当されていた藤本裕子先生が、1月16日肝臓がんのため亡くなられました。 藤本先生は、昨年の11月中旬お友達と旅行...