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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

氷が溶けたら春になる・・・ジェームス三木の根っこ

シナリオ・センター代表の小林です。今朝はよい目覚めでした。錦織選手がメンフィスオープンで3連覇という偉業を成し遂げたのです。
朝からテレビにくぎ付け。バラードの発祥地でプレスリーの育ったメンフィス、ギブソンのギターが優勝杯でした。
今回は決勝に来るまでに大苦戦をしていたので、ドキドキハラハラでしたが、危ないところで勝つ、ドンドンよくなっていく錦織選手、彼はドラマのセオリーをよく知っている?()

 
 ジェームス三木 ミソ帳倶楽部

先週の金曜日、大御所ジェームス三木さんのミソ帳倶楽部でのお話は、最高でした。
達人の根っこ、しっかり教えていただきました。 

ジェームス三木さんは、シナリオ・センター0期生。シナリオ・センターの前身の新井教室のご出身です。
初めてのシナリオは、課題が「黒い犬のいる風景」。
黒犬だと思っていたら、実は赤犬で、主人公は色盲だったというシナリオを書いて、「発想がすばらしい」と新井一に絶賛されたというお話から始まりました。
このときから、柔軟な頭と心、作家の視点をお持ちだったようです。
 

理科の授業で「氷が溶けたらなんになる」という質問に「氷が溶けたら春になる」と答えた子供の話をされました。
理科の答えとしては「水」が正解でも、この答えにハナマルをあげたいと。これこそが発想なのですね。


「すべては、本当かどうか自分で考える。常識とかはない。自分の見方で考える。世の中に流されないように、人に惑わされないように、自分で調べ、考え、総体的にみること」が脚本家として大事だとおっしゃいました。
鵜呑みにしてはいけない。
靖国神社問題にしても、日本は日本のために戦った310万人の英霊を祭っていると考えているけれど、中国からみると中国1千万人の民を殺した兵隊を祭っていると考えるわけで、見方が相反することをわからないまま、思い込んではいけないとおっしゃっていました。
日本もアメリカも攻め込まれたことがない、攻め込まれる悲惨さを知らない、そういうことも知ることによって、悲しいからってただ泣いているシーンでいいの?と考えることができる。
鵜呑みにせずにきちんと調べ、考えるとまた違ったところで見えてくるものがあるのですね。
これこそが作家の視点です。

誰ひとり同じ思いをもつことはないこと、違いがすべてであることを楽しむのがドラマ。そのためには、総体的にものを見ること。
三木さんが長く脚本家として活躍されている根っこは、ここにあったのですね。
 

最後に、新井一賞のヒントをいただきました。
楽しみの種を感じさせること、これこそがドラマ。期待感。この次どうなるのか、先行きの楽しみを感じさせてください。
「うまれる」は、子供が生まれるだけではなく、新しい世界がうまれるとか戦争がうまれるとか・・・色々あります。 

0期生のジェームス三木さんは、新井一の魂をよく御存じでいらっしゃいました。いいお話をありがとうございました。 

実際に聞く。これは大事なことです。ライブは全然違います。
3月17日のミソ帳倶楽部は、山本むつみさんです。3月6日は
ゲームシナリオのガイダンスもあります。 

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