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満足できない!それがまた映画を作る理由。

Theミソ帳倶楽部~君塚良一監督の根っこ~

■創作をすることは、自分に期待することではないか
昨日3月3日に開催された「Theミソ帳倶楽部 番外編 君塚良一さんの根っこ」で、君塚監督のお話し伺ってそんなことを感じました。

Theミソ帳倶楽部~君塚良一監督の根っこ~

今回は映画『遺体 明日への十日間』を記念して、第一部は君塚監督と原作者の石井光太さんで原作『遺体 震災、津波の果てに』を映画化することへの想いと経緯について、の対談、第二部は君塚監督とシナリオ・センター講師の柏田道夫で君塚監督のシナリオ術について対談を実施しました。その中で印象的だった君塚監督の言葉。

「僕らが次の作品を創るのは、満足できないから。次の作品でその思いを補完しようとする」

どんな名監督も、名脚本家も自分の作品に満足することはないのかもしれません。そういう意味では、創作するとは果てのない作業です。苦しい作業でもあります。ですが、とても幸せな作業だともいえます。自分の好きなことに果てがないのですから。そして、好きなことで苦楽を味わえるのですから。

 

■自分にがっかりするほど、自分に期待できるものがある幸せ

昔、ギターの名手エリック・クラプトンが、「自分はギターを弾いて、満足したことも、自分がうまいと思ったこともない」と話していました。「最高のギグができたと思った次の日には、そのギグのテープを聞いて絶望するんだよ。それは、昨日の自分よりも今日の自分の方が、自分に期待をしているからだ」と。

満足いく作品が作れないと言って悩まれている方は、たくさんいると思います。でも、それは才能や技術がないからではなく、自分に期待しているからではないでしょうか。創作をするということは、自分に期待することだと思います。

シナリオ・センターでは、明日3月5日から「3月シナリオ8週間講座」が開講になります。シナリオを書いてみたい、ドラマを作ってみたいという動機はそれぞれだと思います。でも共通しているのは、自分に期待している方々だということではないかと思うのです。もっと言えば、シナリオ・センターで学んでいる方は、自分の好きなことに打ち込みながら、「もっともっとうまくなりたい!いい作品を創りたい」と思っている方なのだと思います。

自分にがっかりするほど、自分に期待してしまうことがある方は、とても素敵なのだと思います。あとは、満足できないから”やる”のか”あきらめるか”ではないでしょうか。講座終了後の控室で、君塚監督が「シナリオについての話は結構キツメに言ったよ。甘ったれんなって」そうメッセージを残してくださいました。満足できないからやり続けている君塚監督だからこその叱咤激励なのではないかと思います。

 

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