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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

脚本家&小説家

シナリオ・センター代表の小林です。急に寒くなって、体調を崩されている方が続出しています。スタッフもひとり、熱と下痢でダウン。デング熱?・・・いろいろ怖い時代になりました。末世なのでしょうか。 

本にしたい大賞

創作テレビドラマ大賞の嬉しいご報告をさせていただきましたが、小説でも嬉しいご報告を。
「第1回本にしたい大賞」に舟崎泉さんの作品「ルイ」が大賞を受賞されました。そして、早速本になりました。おめでとうございます。
「ほんとうはいないかもしれない彼女へ(改題)」(学研刊)
新しい純愛を描く切ないラブストーリーというキャッチフレーズ通り、切ないけれど面白い。
ラブストーリーなのですが、サスペンス的な盛り上がりで、どんどんお読み進んでいた止まらなくなります。

深夜のレンタルDVDショップで出会った少女ルイ。
彼女は本当に存在するのか…付き合えば付き合うほど謎が増えていくルイ。
お話してしまうと面白くなくなってしまうので、ルイの秘密はお話しできませんが、知れば知るほど、幻のように遠ざかっていく・・・いったいルイは誰?本当に存在しているの?
ホラーではありません。せつないせつない純愛小説です。でも、ドキドキさせられます。
見せる小説ですね。映像的で、シーンが浮かんできます。
まさに、シナリオライターが書くからこそ生まれた小説だと思います。
是非、読んでみてください。

最近は、シナリオ・センターだけでなく脚本家&小説家の方が増えています。
シナリオ・センターは、小説を教えているわけではないのに、この10年くらいでしょうか・・・まあ、小説家がたくさん生まれています。
何故でしょう。
いつもいっていますが、ストーリーではないのですね。シナリオはディテールを描くことです。
その訓練をいつもしているから、シーン、シーンを目に浮かぶように書ける、読み手の想像力を広げさせる書き方ができるのです。
シナリオを書く者からしたら、小説はプラスしていけるのでやりやすいですし・・・。シナリオでは書けない目的も、心情も、人間関係もなんでも書けるわけですから。()

そういえば、「のぼうの城」を書かれた和田竜さん。
「のぼうの城」はシナリオで城戸賞をとられた作品ですが、映像化がなかなかできず小説にしたら大売れしたので、やっと映画化され大ヒットした作品です。
今や和田さんは、「村上海賊の娘」などすっかりベストセラー作家ですが、シナリオで書いてから、小説にしていらっしゃるとかお聴きしました。

それをお聴きした時、「なるほど!」と思いました。だから、時代小説なのに、目に浮かぶ、映像的で迫力があって面白いのですね。 

脚本家&小説家、脚本を小説にしてみる・・・あたらしい生き方かもしれません。

過去記事一覧

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