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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

演劇はシナリオの原点

シナリオ・センター代表の小林です。今日は122期シナリオ作家養成講座開講日です。雨なんですねぇ・・・ちょっと肌寒いです。 

 

劇団青年座さんから、1024日から113日までの公演の「地の乳房」の受講生ご招待をいただきました。
劇団青年座さんとは長いお付き合いで、年に1、2回、戯曲作家の養成のための勉強の一環として、ご無理を言わせていただいて、無料で観劇させていただいています。
お芝居への関心を持ってほしい、お芝居好きをたくさん増やしたいという意図もありますが、戯曲を書きたい方には、基本のお芝居というものも知って欲しいと思うからです。
お芝居は、チケットが高いのでなかなかいけない、勉強したくてもできない方も、無料ですから、こういう形のものをうまく使ってください。毎回ご招待をお願いするわけにはいきませんので、チャンスです。()
 今回の「地の乳房」は、小説家の水上勉さんがご自分の小説を戯曲に自ら書き下ろされたものです。
故郷若狭を舞台に、1980年代原子力発電所誘致に沸く村に起きた愛の物語です。
30年前、今を予感したでしょうか・・・水上勉が声を荒げることなく、その想いを描きました。
「過疎辺境と文明爛熟消費都市。どちらも人の子が生きる混沌世界である。極楽とするも、地獄とするも、みな人の子の自由だ」と語っています。
今の世の中へおっしゃっているようですね。
様々な角度からみること、その上で想い、考えることの大切さを教えてくれている気がします。
1024日から113日まで紀伊国屋ホール(新宿)で公演です。センターの受講生の方は、事務局へご予約ください。

 わるいやつら 草魂

11月は、シナリオ・センター講師の戯曲の上演が相次ぎます。
1189日は、講師の柏田道夫が、恒例の劇団青春座の公演を北九州芸術劇場で上演。
松本清張原作の「わるいやつら」をお芝居にしました。
どんどんと大きな欲望にかられ、殺人を犯していく・・・ワル中のワルに訪れるものは・・・。サスペンスの妙味を楽しんでください。
一昨年は、私も小倉まで観劇に行きましたが、今年は時間的に行けず残念です。是非、九州にお近くの方、飛行機へ乗っていきたい方、お出かけください。面白い舞台を見せてくれます。
北九州芸術劇場プレイガイド093-562-2655

もう一つは、創設者の新井一もライフワークであった田中正造を講師の柘植徳井がお芝居にしました。
1129日彩の国さいたま芸術劇場で。田中正造翁没後百年顕彰記念公演「田中正造~命を繋げ~草魂」
足尾銅山の鉱毒に苦しむ村を救うために、天皇に直訴まで決行した国会議員田中正造を、人を愛し、妻を愛し、道端の石ころにさえ目を向ける懐の深い人物像と妻だけに見せた葛藤の姿「にんげん 田中正造」を描いています。是非、ご観劇ください。彩の国さいたま芸術劇場 048-858-5500

富国強兵の元、鉱毒をわかりながら銅山を擁護する姿勢を崩さないときの政府・・・時代は変わろうと同じことを繰り返しているような気がするのは、私だけでしょうか。 

シナリオを描くことは、自分で想い、考え、表現すること・・・あなただけの感性を、唯一無二の感性を広げていきましょう。

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