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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

大人の使命は大きい。

シナリオ・センター代表の小林です。本日は防災の日。朝から訓練を各地で行っているニュースをみました。
安倍総理が被害想定で、「原子力発電所は異状ありません」って発表。大本営発表はもう訓練でも?

 川喜多DVD

 子供の夢を守るというのは、大変なことかもしれないと、今日の「花子とアン」に引き続き、ニュースを見て思いました。


土曜日に、川喜多映画記念館で行われた「子供のシナリオ教室」の完成上映会がありました。
子供たちとご家族の方々で、上映室はいっぱい。にぎやかな幕明けとなりました。
担当の新井から、ご家族の皆様に向けて、子供たちが2日間でどんなことをしたのかを説明し、まずはメイキング映像を見ていただきました。
わあわあはしゃぎまくっている子供たち、真剣な表情でシナリオを書いている子供たち、暑さにもめげず撮影に取り組んでいる子供たち・・・どの顔も真剣で、どの顔も嬉しそう。

できあがったのは、「友情迷路」「事件現場で名推理」の二作品。
それぞれの作品を映像する前に、子供たちに前に出てきてもらい、自分の役どころ、感想や見どころを言ってもらいました。
10人一組のチームが二つ。それぞれのチームでメインシナリオを選んで、撮影をしました。役どころも子供たちの立候補です。各映画とも、スタッフは、監督、助監督、カメラ(撮影)、音声の4人。役者は6人です。
カメラをやったA君が、「なんでカメラにしたの?」と訊かれ、「映画の一番大事なところだから」と答えたのが印象的でした。子供なりの想いで、自分のやりたいことを選んで2日間頑張ったのです。

映画の上映中は、噛んでいるところを観ては笑い、思い出しては笑いとにぎやかなこと。
終了時には、私が添削したそれぞれの作品とDVDをお持ち帰りいただきました。 

帰り際、いつもはしゃぎまくるB君のお父さんが、「ご迷惑をかけて・・・」とご挨拶されたので、「B君は、たくさん発言していましたよ。発想が面白い。作品を読んでくだされば、お父さんにもおわかりいただけるかと思いますので、読んでくださいね」と申しあげたところ、びっくりされ、「お前、褒められたぞ」とニコニコしてB君の肩をたたいていました。

私自身もそうですが、親というものは、自分の子どもを過小評価しがちです。
でも、子供はいっぱい色々なものを持っています。
可能性という、夢という大きな持ち物を、どれだけ大人が大きく広げることができるか、つぶさないか・・・大人の使命は大きいです。難しい・・・。

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