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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

東日本大震災から3年。      

シナリオ・センター代表の小林です。
東日本大震災から3年。
被災地の方々の個々の問題を誰が想像してくれているのか・・・遅々として進まぬ復興の原因は、そこを考えていないから進まない気がするのですが・・・。

 被災地の祈り2  被災地の祈り1 被災地での祈り

昨日は、東京大空襲69年目でした。
空襲にあった方々は、69年経った今も、決して忘れてはいないし、まざまざとその日を思い出されていらっしゃいました。
悲しみは、いつか時間が解決するといわれますが、その場の励ましにはなるかもしれませんが、そんなことは他人事だからこそいえることだと私は思います。

 

当事者でない人間が、同じように気持ちを共有することはできません。
ですが、その悲しみを想像することはできると思うのです。
想像することで、併走はできると思うのです。
昨日もいいましたが、被災者27万人、亡くなられた方15884人、行方不明の方2633人という「数」としてとらえてはいけないのです。
27万人お一人お一人に、家族があり、歴史があり、想いがあるのです。
そこを汲まなくては、本当の復興はありえません。
施政者が「一人の人間」としてどれだけ被災者の方々を見ているかです。
お役所の事だから、一人一人に気持ちなんて聞いていたらなんにもできないと言われるでしょう。
でも、一派ひとからげではなく、一人ひとり違うのだということを想像できれば、おのずと考え方、企画の立て方、設計図の引き方も変わってくるのではないかと思います。

 被災者ではない私たちのできることは、被災者の方々が流された涙、悔しい、悲しい、つらい思いは、今もなお続いていることを、一人一人の痛みがみんな違うのだということを、忘れないでいることではないでしょうか。

リバプールでも3 リバプールでも黙とうを。

 そのために私たちができることはなにか、考え続けていきたいです。
震災の年、「エンタテイメントにできること」を真剣に考え悩んだこと、正解は出ていないままだけれど、まだまだ手探りだけれど、相手を想う気持ちだけは信じて、どこかに光明を見つけることができるまで頑張りたいと思います。
創作は、心の支えです。想像力は創作の要です。
エンタテイメントの持つ力を信じて、わずかでも笑顔を届けていけたらと願わずにはいられません。 

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