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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

絶対感性を育てよう。

シナリオ・センター代表の小林です。ついに12月に入りました。
毎年同じことを言っています。5年日記を見て笑えました。
「あっという間に12月」同じ書き出し。
で、昨日の日記は、あえて書き出しを変えてみました。意味もないけれど。(笑)

12月1日は、映画の日。城戸賞の授賞式でした。
準入賞に、通信本科の蛭田直美さんが受賞されました。おめでとうございます。
 
12月入ったとたんの嬉しいニュースです。
 

神宮銀杏並木

外苑の銀杏並木は、連日大賑わいです。今年は昨年より早い気がします。
十数年前は、11月の文化の日前後が一番見事でしたが、今は12月前後ですね。
今年は先週くらいからまっ黄色になっていましたから、10日くらい早いかも。
出身ライターの鈴木友海さんの神宮の写真がすてきだったので、拝借しちゃいました。ごめんなさい。
やはり出身ライターの林さとみさんが東大の銀杏並木を撮っていらっしゃいましたけれどこちらもすごい。
もう初冬なのだとしみじみ感じます。
 20131202c
出身ライターの川上徹也さんのお芝居を拝見しました。
「ブラザー ブラザー」西村雅彦さん主演です。
今やビジネス書でバンバン活躍されている川上さんですが、昔からいい戯曲を書かれていたのです。
数年ぶり、本当に久々に戯曲を書かれたとかですが、腕の冴えはちっとも変わらない面白いお芝居を書かれていました。
なんということのないホームドラマなんです。(失礼!m(__)m)
血をみるのが嫌いで医者を途中で放り投げて失踪した長男が、河豚で死んだ両親の四十九日に、日系三世の嫁を連れて、20年ぶりにブラジルから戻ってくる・・・簡単に言うとそういうお話。

これが笑える、笑える!・・・そして胸に迫る。まさに川上さんの得意とするお芝居でした。
なにしろ、4人兄弟と妹の連れ合い、三男のお友達7人が繰り広げる絶妙なセリフのやり取りと、それぞれが持つ秘密が明かされていくと、どんどんはまっていくんですよ。 

実は、10歳の姪の娘を一緒に連れていったんです。
大人の芝居でも、川上さんの芝居はHじゃないだろうし・・・とか思いつつ。(笑)
終演後席を立ったとたん、ふだん本を買ってもらったときしか喜ばない子が「面白かったねぇ!」と。
確かに、上演中身を乗り出して観ながら、けらけら笑っていました。
これってとても大事です。
子供の頃から、いいお芝居や映像をたくさん観ておいたら、絶対音感ならぬゼッタイ感性が育つと思います。
自分のことを言うと変ですけれど、母は自分も書いていたせいかお芝居が大好きで、子供の頃から、新劇(文学座や俳優座、民芸など)の劇団はくまなく、その上、新国劇、新派、歌舞伎から松竹新喜劇まで、連れて行かれました。
名優の素晴らしい演技も、その残像は今も目に焼きついているんです。
そのおかげで、今の仕事にプラスになっています。

お芝居って、想像力を育てる、一番手っ取り早い方法かもしれません。
人の心を育てるものは、単にお勉強ができるだけでなく、文化藝術に楽しみを見出せることかと思います。 

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