シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。四季を感じられなくなってしまった日本。
四季も人心もろくでもない方向へ転がっている気がしてなりません。今週が終ればもう12月、でも、表参道は、まだあまりクリスマスらしくないです。イルミネーションはいつからなのかしら。
昨日で、アニメ講座が終りました。3回にわたって、出身ライターの方にお話をしていただきました。1回目は広田光毅さん、2回目は髙橋幹子さん、3回目は前川淳さん。舞台、実写、映画との違いをお話していただきましたが、共通していることは、キャラクターが大切だということでした。
これは、アニメのみならずすべてに共通した基本ですから、まずキャラクターありきを頭の中に叩き込んでおいてくださいね。
ラストを飾ってくださった前川淳さん脚本の「ルパン三世VS名探偵コナン」が12月7日から公開です。
これだけ個性あるふたつのお話、濃過ぎるキャラクターをぶつけ合うのはとても難しいことです。
しかも原作者の漫画家さんも違うわけですから、そこもうまくやらなければならないでしょうし・・・。二大スターのどちらにも華をもたせなければならない・・・いやあ、さぞかし大変だと思います。
裏方は、みえないところでたいへんなのです。
反対にだから面白いともいえるわけですけれど。
NHK朝ドラ「ごちそうさん」、今週も視聴率トップ、好調ですね。
「あまちゃん」の後だったので、とても心配していただのですが、視聴率も「あまちゃん」を超えて評判もとてもよくホッとしています。
出身ライターの森下佳子さん曰く、ドラマは美味しいものがたくさん出てくるけれど、執筆に追われてリアルの森下さんは全然「ごちそうさん」ではないそうです。
お気の毒に・・・裏方は大変です。
毎朝拝見していますが、ご自身の人気も鰻昇りだそうですが、お姉さん役のキムラ緑子さんの嫁いびりが最高です。
お姉さんの悲しい背景を少しずつみせていくテクニックは、さすが森下さん。
その後番組のアサイチで、有働さんとイノッチが「ごちそうさん」の感想をいうんですね。
ここ数日、西門さんの行動に有働さんが「男って、みんなそうなのよね」イノッチが「男がみんなそうじゃない」と反応する掛け合いが笑えます。
二人のやりとりは、男と女の違いを表していて、有働さんに「そうそう」という私、イノッチに共感する連れ合いという小林家の図式になります。
こうやって広がっていくことが、ドラマの醍醐味なんですね。
家族で、友達同士で、職場で、ドラマが話題になること・・・シナリオライターの生き甲斐です。