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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

正解がないことを知る。

シナリオ・センター代表の小林です。
昨日は、秋分の日にもかかわらず、たくさんの方に説明会へおいでいただきました。
すっかり秋風が立ち、学びの秋はもう来ています。 

 

「あまちゃん」「半沢直樹」と久々にテレビドラマが社会的現象になるほど話題になりました。
ドラマが話題になっているとゾクゾクするほど嬉しい私です。
今週で終ってしまう「あまちゃん」ですが「あまちゃんロス」になる人が続出と、終ることだけでも話題になるのですから驚きですね。
シナリオ・センターの中でも、毎日必ずと言っていいほど話題になっていました。
クドカンのセリフのうまさ、キャラクターのつくりのすごさに、毎日毎日驚嘆しては、講師、事務局それぞれが分析し合って、意見(?)を戦わせることを楽しんでいました。

 「あまちゃん」の次は、9月30日からはじまる「ごちそうさん」。
「あまちゃん」とはまったく違う作りだと思いますが、ドラマって、他人の気持ちに変化を与える作用があります。
作り手シナリオライターが頑張ろうと思えるのは、なによりも視聴者、観客の方々の反応こそですからね。
出身ライターの森下佳子さんは、色々なことをご存知な方なので、きっと美味しくて、楽しいお話を展開してくれると思います。
「ごちそうさん」の番宣を見ていると美味しそうなものが毎朝登場しそう。
朝食を食べない私ですが、なんだか食べるようになりそうな予感。
ああ、これ以上は太れない・・・(汗) 
この変化はありやなしや。(笑)

 

表現する方法をたくさんの方に身につけて欲しい、自分の考え、思いをしっかりと持って欲しい・・・新井一の創設のポリシーです。
シナリオ・センターは、プロのシナリオライターを養成していますが、このシナリオが案外に力を持っています。
シナリオを書くことによって、シナリオライターの視点を体得することによって、誰でもが、想像力を持ち、他人の話を受け止め、かつ自分の考えを持ち、伝える創造力を持つことができるのです。

合唱団

ちょっと唐突ですが、先週、丸紅合唱団のコンサートへいきました。
「希望の轍」や「蕾」「風が吹いている」などのポップスを合唱にするとまったく違った顔になっていました。
同じ歌でも表現を変えるとずいぶん趣は変ります。
なるほどと思いながら、サザンの桑田さんとは全然違った合唱もまた楽しいものだと思いました。
表現力って、どこでも大きな力になるんですね。


私は、昨日の説明会でもお話させていただいたのですが、今こそ一人一人の表現力が問われる時代はないと思っています。

秘密保持法などきな臭い話もそうですが、精神が成熟していないままネット社会が一人歩きして、勝手に見知らぬ人までも誹謗できる世の中になっています。
それぞれの意見がきちんと言え、聞ける社会でありたい。
ものごとに正解はありません。
自分で考える力、それを伝えるための表現力をすべての人が持つことで、人に優しい、人を想える、自分を大切にできる社会になると思うのです。

ドラマは、人間を描くこと。
人間を見る目が持てます。
ふっとした拍子に失いがちな私たちの想像力・創造力を、シナリオはかきたててくれます。
私たちがよりよく生きていくための大きな力がドラマには潜んでいると思います。
シナリオ・センターの出身ライターが活躍している秘密は何だと思いますか。
私は、ものごとに正解がないことを知っていることだと思います。
だから、想像力、創造力が広がるんです。 

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