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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

昭和の匂いがする。

シナリオ・センター代表の小林です。そこはかとなく秋の気配がします。
こんなにも秋が待ち遠しい・・・恋心を誘われます。(笑)

恋心といえば、想い出とリンクするのが音楽です。音楽の力ってすごい、不思議だなあと思います。
サザンが復活し、ほぼ同じ年代を歩いてきた私としては、嬉しい。
新曲「ピースとハイライト」は、政治色が濃すぎるという方もありますが、桑田さんらしい素敵な歌です。
この年代は、私の周りもそうですけれど、実際に大変な時代を経験しているわけではないけれど、その後遺症を大きく引きずっている戦後復興、高度成長、石油ショック、バブルの崩壊など大きなうねりにいたせいでしょうか、昨今の世情に危機感を持ち始めている方が多いような気がします。野田秀樹さん始め演劇界もそうですし・・・。何気に自分の想いを、メッセージをこめたくなるんです。
私は特に「悲しい過去も 愚かな行為も 人間は何故に忘れてしまう?」という歌詞が好きです。
広島長崎の原爆も、太平洋戦争も、直近の東日本大震災も福島の原発さえも忘れたのか、忘れようとしているのか・・・そんな風に見える方々がいらっしゃいますもの。 

 

9月5日から8日まで、大ベストセラー「人は見た目が9割」の著者でもある竹内一郎さんが作・演出の「アチャラカ 昭和の喜劇人・古川ロッパ、ハリキる」が紀伊國屋ホールで上演されます。研修科の中島直俊さんが脚本協力をしています。
このお話は、エノケンと並んで戦前戦後を代表するコメディアン古川ロッパが主役です。1945年3月(終戦の年です)戦争中にもかかわらず、東京中焼け野原になっているにもかかわらず、政府が突然禁止していた喜劇を奨励します。
政府は何故方向転換して喜劇を奨励したのか・・・国民はまだ勝つと思いこんでいるのに、ロッパは「負けるかな」と思ったようです。
笑いが許されない時代をロッパがどう生きたのか、時代の動きと日本人の笑いに迫ります。是非、ご覧ください。
 
縁側刑事

TBS月曜ゴールデン9月2日放映の「縁側刑事」を見てください。
出身ライターの篠原高志さん脚本です。
元刑事のガンコ爺さんと新米婦警の孫娘の二人が事件に臨みます。
「縁側」って、ご存知ですか?死語に近いですよね。昭和の頃、縁側はお爺さんの定席でした。このタイトルもそこから来ているのでしょうね。
あの藤竜也さんが、ガンコ爺さん役かと思うと時の流れを感じますが、かっこよさはまったく変っていない藤さん、スカッとした粋なお爺さんを見せてくれるでしょう。(笑)

篠原さんは、その昔「アドベンチャー探偵 函館カニ食べ放題殺人事件」でデビューされました。その後いくつもの作品の中でも、映画「旅の贈り物」を初め鉄道、旅行関係に強いんです。
それは、旅行会社にお勤めしていらしたので、旅の体験・知識をお持ちだからです。
シナリオ・センターでライターを目指している方のほとんどは社会人の方。ご自分の社会人としてのキャリアや、仕事を生かすことも考えてみてください。
先日、サマーセミナーで浅田がキャラクターを作るときのひとつとして職業を上げていました。
ご自分のお仕事もブランディングになるんです。案外身近なところに、ドラマ作りのヒントってあるんです。

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