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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

川喜多子供シナリオ2日目、撮影はTAKE8まで。

広島原爆記念日です。被爆体験を広島公園アオギリの下で語り続けた被爆者語り部の沼田鈴子さん。核廃絶の署名もしない、原発も廃止しない日本の姿をどうみていらっしゃることでしょう。 


川喜多こども映画

平和のありがたさをしみじみかんじます。

未来を託すこどもたちと過ごせる時間は貴重です。
川喜多映画記念館「子供のシナリオ教室」2日目は、雨でもなく、さほど暑くもなく、撮影にはうってつけの日和でした。
2グループにわかれて、2作品を撮影します。
シナリオは、メインのシナリオの世界観を壊さないようにしながら、みんなが書いたセリフなどを取り込んだり、登場人物のセリフの数を公平にしたりと、ちょっと手を入れています。とても神経を使います。
1日目終った後に、夜中までかかって直しをします。自分のシナリオが選ばれなくても、自分が書いたシナリオも入っているということが子供にとって喜びと誇りですから頑張ります。


たくろう(監督の名前です)組は「子供銀行ごうとう」メイン脚本もたくろうです。
トム組は、「迷路の中の短いデート」メイン脚本はヒロインも演じる白猫です。
実は、このシナリオ教室では、まず自分の呼び名を決めます。本名ではなく、ニックネームで呼び合うことで、子供たちが仲良くなります。私たちは学校の先生ではありませんから、スタッフみんなニックネームで呼びます。
ちなみに私は「さっちー」(野村元監督の奥さんではありませんが)。メイン講師の新井は「センタッキー」これは子供たちがつけてくれました。


撮影は、これまた大変です。
まず、役者さんたちは本読みから入ります。スタッフの監督・音声・カメラは、撮影場所を決めたり、ロケハンやカット割を練ります。
本読みから立ち稽古まで、小1時間。熱心に繰り返し練習をします。
さて、本番。大人たちはついていますが、メインはこどもたち。時には、監督と脚本家の間で論争が起きます。またカメラが何度もやり直しを命じたりします。TAKE8までいったりします。(笑)
シナリオの中では、自然にカットバックなどをうまく使っていた子供も、いざ撮影になるとあれもこれも盛り込みたくなります。
トイレから出てきたところでの芝居なのに、トイレへ行くところから全部撮りたいといいだし、映像の特性を説明すると「へー、そうなんだ」。時間経過は難しい(笑)
こうして、約3時間に渡って5分ほどのドラマを撮影しました。子供たちはみんな疲れもみせず、楽しかった様子で、「もっと撮りたい」という子も。


8月31日土曜日午前10時半から、この作品の上映会が行われます。
シナリオだけの参加のこどもたちもお芝居をしているところが映されていますし、作品はもちろん素敵な映画になっています。
子供のパワーを是非ごらんいただきたいと思います。
参加の子供たちには、シナリオの添削と映画のDVDをプレゼント。夏休みのすてきな自由研究になることでしょう。
さあ、私は子供たちの添削をしなくては。私の夏休みはいつになることやら。(涙)

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