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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

間口を広げてくれた富士山、文化藝術の威力

シナリオ・センター代表の小林です。月曜日の起き抜けのテンションは、この1週間を決めます。梅雨明けのような透き通った青空も決め手かも。

富士山写真

青空でも夕焼けでも雪でも、何でも似合ってしまうのが富士山。念願かなって、世界文化遺産になりました。

私も「富士山・河口湖映画祭」で、山梨の方々、河口湖の町長さんや観光協会の方々と親しくさせていただいているので、自分ごとのように嬉しく、関係者みなさんの喜ぶ姿が目に浮かんでいます。
そういえば、今年の2(ふ)月2(じ)3(さん)日(富士山の日)は、映画祭の当日だったのですが町長さんが始めて欠席され、代理の副町長さんが「今日、町長は、富士山を世界遺産にするためのキャンペーンに山梨・静岡の知事たちと東京へでかけています」とおっしゃっていました。その甲斐があって、本当によかったです。    おめでとうございます。
一時は無理と思われた三保の松原も一緒ということで、二重の喜びです。
文化庁の近藤長官の根回しが功を奏したようですが、外国の方々が、北斎や広重の浮世絵などからバックアップしてくださったとか。やはり一番大きいのは、文化藝術の力だったようです。
三保の松原は樹齢200年から300年の松が5万本もあるのだそうです。
「天の羽衣」の伝説の地です。この羽衣伝説は三保の松原だけではないんですね。近江、丹後とか各地にあります。

天女が舞い降りて、羽衣を松にかけて水浴びをしている。それをみた男があまりの美しさに天に返したくないと羽衣を隠す・・・ここまではみんな同じなんですが、その後がいろいろなんですね。
男と添い遂げる、天に戻る、子供を残したり、隠す場所も様々でそこからドラマが生まれている・・・この違いってどこから生まれたんでしょう。面白いですね。
富士山浮世絵目黒から浮世絵

外国の方に浮世絵の話されたのに、日本人の私がちゃんとみていないとは・・・と反省し、富士山が描かれている浮世絵をみてみました。
江戸百景の中には、小さかったり大きかったりなんですけれど、富士山が背景になっているものが多いことに今更ながら気づきました。
江戸から富士山丸見え(笑)だったってことですよね。富士見坂とか、富士見町とか、富士見が丘とか富士がみえるという地名はそこここにありますものね。
我が家の近くでは、今でも富士山をみることができます。
四谷の上智大学側の土手から見えるのですが、とても小さいけれど、新宿の高層ビルの谷間からちょこっと顔を出しています。

小さな小さな富士山だけれど、それでも夕焼けに染まった富士山には感動します。日本人だなあと思います。

ひとつのものごとがきっかけで、調べたり、探したり、みたり、聞いたりします。そうすると自分が思ってもみなかったこと、思いがけないことに遭遇したりします。
他人からすれば、そんなことも知らなかったのといわれるようなことでも、自分で見つけたり、知ったりしたことは感動です。頭に、心にしっかり残ります。
そんな出会いを皆さんと分け合いたくて、「ミソ帳倶楽部」も開催しています。

明日は、落語家でお医者さんの立川らく朝さんをゲストに迎えます。
業界の方々のお話は面白いし為になることばかりですが、間口を広げるには、自分のテリトリーを広げると、視野も視点も変ります。
「ミソ帳倶楽部」は、そんな間口を広げる場所でありたいと思っています。
明日のらく朝さんのお話をきいてみませんか?落語も医学界も興味津々のことばかりです。

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