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「音がドラマなのではない!」オーディオドラマとは・・・書き方

毎年開講している「映像シナリオの技術で書くオーディオドラマ講座」に先だって、オーディオドラマとはどんなものなのか、以前『シナリオ教室』で森治美先生にお話を伺った内容の一部を再掲載します。
オーディオドラマについてはもちろん、ドラマとは何かという大切な部分に気づかされます。 

 

以下、『月刊シナリオ教室』10年6月号より

オーディオドラマは、媒体が何であれ、【音楽】【効果音】【セリフ】という3種類の音の要素から構築されたドラマのことです。

オーディオドラマは、音だけのドラマということです。
「なぜ、オーディオドラマにするのか・・・映像ドラマや舞台ではいけないか・・・」そう考えるだけでも、工夫のしどころが見えてきます。
オーディオドラマとしてふさわしい題材やストーリーなどは、映像化が不可能なもの、映像化するよりも聴く者の想像力に訴えた方がいいもの、そういったものに思い当たるでしょう。

ドラマ脚本の書き方

「映像シナリオの技術で書くオーディオドラマ講座」講師である森治美先生が執筆

 

■オーディオドラマらしいドラマとは・・・

もう少し具体的に言えば、次のような物語、場面などです。

・人物の内面や深層心理、感情をストレートに切り込み、訴えるようなドラマ
・ドラマ設定、展開の中で「音」が重要なモチーフになる場合
・語り口や言葉の魅力がドラマそのものになるような場合
・登場人物に神、死者、動物や鳥、花や木、風など生きている人間以外のものが必要とされるようなドラマ
・空想的、夢幻的な物語や奇想天外な物語。
・リアルなドラマ展開から、何か象徴的なもの、寓話的なものに至るようなドラマ

ただ、気をつけなくてはならないのは、オーディオドラマ的ということにこだわるあまり、「音」にとらわれ過ぎてしまうこと。「音」はドラマを構築するものですが、「音」がドラマなのではありません。

 

■音がドラマなのではない。ドラマとはなにか・・・

ドラマとは何かを思い出して下さい。

「ドラマとは葛藤である」
「ドラマとは感情である」
「ドラマとは変化である」
「ドラマとは人間と人間関係を描くものである」
「ドラマとは人生の縮図である」等々

ドラマの基本は、映像もオーディオも同じです。
テーマ、素材、ストーリー、人物設定、構成、などを考え
限られた時間の中、劇的局面を展開させて、それを見聞きする人々の心を揺さぶるものがドラマ】なのです。

 

■まずは、オーディオドラマを聴いてみて!

NHK-FM「FMシアター」「青春アドベンチャー」
NHK第一の「新日曜名作座」
TBSラジオ「10分の幸せものがたり」
東京FMの「あ、安部礼司~beyond the average~」
ラジオ日本「ウハウハ大放送」等々

次に、オーディオドラマ脚本が、どう書かれているか、個人の脚本集などで読んでみてください。

そして、書きてみてください。音だけで作られているドラマを。書き方はちょっと習えば書けます。ある約束事さえマスターすればいいのですから。

 今年開講の『映像シナリオの技術で書くオーディドラマ講座』について、>>詳しくはこちらから

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