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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

生き延びるためも考えなくては

シナリオ・センター代表の小林です。朝一番で東阪企画の堀プロデューサーから、2月6日月曜日の22:25からのNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」が脚本家の倉本聰さんだから、是非見ておくといいとのお電話。
堀プロデューサーは、色々な情報を教えて下さったり、コンクールの発表があるとセンターの人は入選している?と聞いて下さったりと、いつも本当に細やかに見ていてくださって、力を貸してくださっています。
素敵な応援団がいてくださること、シナリオ・センターは、幸せ者だなと思います。
サブ3

2月20日のミソ帳倶楽部は、矢口史靖監督の達人の根っこですが、シナリオ誌3月号(2/1発行)に矢口監督のインタビューと映画「サバイバルファミリー」のシナリオが掲載されているので、読んでからお話をお聴きするともっと面白くなると思います。

試写を見たときに、わあ、私はすぐに死んでいるだろうなあと思いました。なにせ、食べ物がなくなっちゃうんですから。身体に備蓄はめいっぱいしてはいるのですけれどね。(笑)

この映画を創るにあたって、20代から50代以上の方にアンケートを取ったそうです。
電気で使えるものが全部止まってしまいました。あなたはどうしますか?という設問。1週間後、1ヶ月後、1年後、3年後と。
若い人は1ヶ月後にだいたいみんな死んでいるのだそうです。
50代以上の人たちは、実家に身を寄せて自給自足とか、海で釣りとか、学校に畑を作るとか、何とかしてとにかく生きているのだそうです。
若い人はSNSとかバス、電車が一切使えない状況に対応できないのだそうです。

このことにも驚きましたが、 映画を作るにあたって、矢口監督はこういうアンケートもとったりした上で、実際の人の気持ちや動きなどを知り、色々と構成されてきたから身につまされながらも面白くてできているのだなと思いました。
単に、どうなる?という想像だけでなく、人々の生き方、考え方が反映されているわけです。シナリオが面白いのは、人間の心、動き、事実と虚実のせめぎ合いのうまさなのですね。

電気がとまると、何が一番怖いかというと情報がまったく入らないことです。
これほどまでに情報化社会になれてしまった私たちは、右往左往するばかりです。 いつでも想像する、自分で考えるという力をつけておかなくてはいけませんね。
「サバイバルファミリー」はエンタテイメントですが、思わず己の無力さをかみしめてしまう映画でした。

2月11日公開です。ミソ帳倶楽部は、チケット付で3000円です。観てから聴くもよし、聴いてから見るもよし、皆さん、生き延びるために、ゼッタイおいでください。(笑)

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