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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

サバイバルファミリー 

1月19日、シナリオ・センター代表の小林です。我が家は毎朝、すごい揺れで飛び起きます。うちの左右の家と前のマンションが建て替えで、3方で壊しているからです。何の揺れかわからない愛犬ハルは、地震かと思い一日中震えまくり、寒空の中の散歩から帰りたがりません。人間以上に敏感ですから、動物病院の話しだと震災にあった犬や猫は精神も心臓もやられているんだそうです。なにもわからないということは誰もが不安です。

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矢口監督の「サバイバルファミリー」の試写に行ってきました。 いやいや、面白かったです。
面白いと一言でいうはなしではありません。怖さと笑いと涙とが混然一体となって、最後までグイグイ引っ張られていきます。

事の起こりは、突然電気が無くなってしまう。テレビや冷蔵庫、PCといった電化製品だけでなく、電気を必要とする水道、ガス、自動車、電車、乾電池にいたるまでみ~んな使えないのです。
まさに、原始に戻る?(笑)
私が一番怖いと思ったのは、情報が全く入ってこないこと。テレビもラジオもPCも携帯も使えないと、なにもわからない。
どこで何が起こっているのかも皆目わからないというのは、並みの不安ではありません。
どうすることが良いのかの選択肢さえ持てないのですから。全てを自分の力で切り抜け、即座に判断しなければならないのです。

主人公の家族4人が、全てがなくなってしまう東京から自転車で鹿児島の奥さんの実家までサバイバルの旅に出ます。
亭主関白で口先だけのお父さんが小日向文世さん、専業主婦で案外の知恵者お母さんが深津絵里さん、ヘッドホーンが欠かせないコミュニケーションべたの息子泉澤祐希さん、つけまつげ命、おしゃれ以外の頭がない娘に葵わかなさん。 この4人がサバイバル道中で、どんなことに遭遇し、どんな人と出会い、どんな風に乗り越えて、どんな思いに変化していくのか、2時間があっという間でした。

私も連れ合いも江戸っ子なので田舎がありません。逃げるところがありません。飢え死にしちゃうんでしょうね。私は脂肪はたっぷり蓄えてあるけれど、それだって限度があるでしょうから。(笑) 「サバイバルファミリー」でも自給自足のできない東京は、まさに戦時下です。ロレックスもマセラティもお米一粒にもかわらないのです。
架空のお話ですが、いつどんなことが身に起こるかわからない昨今の情勢を思うと引き込まれてしまいます。
なぜなら、矢口監督がみせるシーンのひとつひとつに説得力があるからです。目が離せない、心がザワザワする・・・うまい!
2月11日から公開です。観ておくとちょっと覚悟ができますよ。(笑)

そんな矢口監督のシナリオ術、監督術をお聞かせいただきましょう。
220日、ミソ帳倶楽部「達人の根っこ~矢口史靖監督の根っこ~」
脚本家を目指す方なら、聴かなかったらもったいない。
シーンを描くということをしっかりと学んでください。
だって、ストーリーってこれだけですよ。「電気がなくなって暮らせなくなった東京を捨てて、様々な困難を乗り越えながら鹿児島の妻の実家に自転車で向かう4人家族のサバイバル物語」。
この「様々な」というのがシーンです。
様々な魅力的なシーンの創り方、あるある感満載の共感を呼ぶキャラクターの作り方。
お話を聴いたら、あなたの作品はもっと面白くなります。

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