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2016.12.2

あなたの創作の助けになる「次の一手。」12月編

シナリオ・センターでは2016年4月から月間でシナリオの技術をご紹介する「次の一手!」を開始!

「次の一手」とは、創設者・新井一が遺したシナリオの技術に関する言葉をドドンッ!ご紹介。

何気に描く物語。
シナリオ・センターの課題シナリオ。
コンクール応募作。

書く時に、思い出してみてください。
「なんとなーく面白いシナリオができあがった」を、
「だから面白いシナリオができたんだ!」にするために。

「次の一手!」は1階事務局の掲示板にもドドンと掲示中です。
お気軽にお越しください。


12月の「次の一手!」はこちら!

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「才能を創る」

何本もいままで平気で書いていた人が、急に書けなくなる時があります。
その時「自分は才能がなかったんだ」と思いこむ人と、
「何か書くものがあるはずだ」とあたりをキョロキョロする人がおります。

こうしたことは、私たちばかりでなく、ものを考える人は誰でもぶつかることなのです。
文化勲章受賞者の数学者岡潔博士は、

「徹底して理詰めに思考せよ。そうしていると、そのうち考える材料が何もなくなってくる。
それでも解けなかったら、荒唐無稽な仮説を立てて想像してみよう。
それでもなお解けなかったら、寝てしまえ。そのうち眠ることにも飽きてくる。
するとある時突然に、整然としたかたちをとって答が見えてくる」
(樺見純『ビジネス企画術』経済界)

と言っています。
急に書けなくなるのは、才能がないのでも何でもなく、思考のプロセスなのです。

思考のプロセスにはいろいろな形があります。思考するものによってちがいます。
将棋、囲碁の場は盤面ですが、シナリオライターは絵です。
画面です。画面(右脳)が考える対象です。
「やがて二人は好きになって」というような抽象的ストーリー(左脳)をいくら考えても、
画面は浮かんできません。
その時、実際の画面を想像するのです。

場所はどこか。公園ならば、ベンチがあるのかないのか。
ごみ捨て籠があるのかないのか。
そして、太郎と花子はすでに会っているのか。
花子が待っていて、太郎が来るのか、一緒に来るのか、
さっさと歩いている太郎のあとを花子が追いかけて来るのか。

ただ漠然と、太郎と花子がいるだけでは画面の思考とはいえないのです。
あなたはそこで放棄していませんか。もう一息なのです。
できれば、書かなくてもいいのですか、服装も考えてほしいですね。
そうした画面の思考をはっきりさせることは、次の思考に発展することができるのです。
なぜならば、それだけ画面が想像できるのは集中しているからです。

そうです。集中なのです。
右脳集中法などといってますが、そういうことなのです。
それでは、集中するにはどうするか。

ハコ書きをおすすめしたいと思います。
原稿用紙に箱を書いて、その中に画面を浮かばせる稽古(実際もそうですが)をしてごらんなさい。
前後のつじつま合わせはあとにして、好きな絵柄を箱の中に想像してほしいのです。
絵柄のアイデアというものは、何かよりどころがないと具体化しないのです。

新井 一
(「目からウロコのシナリオ虎の巻」より抜粋)


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