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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

国が違っても。

シナリオ・センター代表の小林です。今日の東京はちょっと寒く雨。さすがのゴルフキチの連れ合いも今日はやめました。毎週のごとく行くのに、わざわざ雨の日までいかなくてもいい・・・とやっと気がついたようです。今まで暖かかっただけに急な寒さは堪えます。私もババシャツ着ました。(笑)

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こんなの寒いうちに入らないという人もあれば、寒くて死にそうという人もいる・・・皮膚感覚だってひとりひとり違うわけで、当然考え方も想いも違う、世界中の人がそのことを実感すれば、もう少し他人に優しくなれてテロだとか空爆だとかもしなくてすむと思うのですが。 国が違えば、考え方も行動も違うのは当たり前ですよね。

「マラバ・テマルの十四日間」(リンダパブリッシャーズ刊)
第2回日本エンタメ小説大賞優秀賞をとった作品が文庫化されました。シナリオ8週間講座出身の山田明さんの作品です。
この日本エンタメ小説大賞は、映画化を目的とした今までにない文学賞です。
毎年旬のプロデューサーを審査員長にお願いをして、撮りたいと思うものを選んでもらうという画期的な賞です。 センターの皆さん向きのコンクールです。

エウア共和国からきたポリネシアンマラバ・テマル。彼は2020年東京オリンピックの招待選手として来日。 Fランク新設大学の陸上部のキャプテン太一。招待選手のマラバは砲丸投げの選手として太一に陸上部で14日間預かることになり、オリンピックでマラバが脚光を浴びられるようにしろと学長から指示される。
南の島から来たマラバは、やる気なし、食欲あり、クーラーとカラオケとソフトクリームが大好きな、しかも砲丸投げもしたことのないラグビー選手だった。 投げ方も知らないマラバに基本から太一は教えることに。マラバにも学長にも翻弄されながら太一は、イラつきながらもマラバと向き合おうとします・・・はたして。
というお話です。

南の島のおおらかなお男と、島国のしかも勉強もスポーツも劣等感いっぱいの太一たち陸上部の面々とが織りなす、笑って泣けるエンタメ小説です。

環境が違うと考えていることもやることも違う、そんな人たちがどう友情を育くんでいくのか、この本は、笑って泣ける青春ドラマですけれど、人種を越えて人はわかり合えるのですね。そんな素敵なお話です。

世界中で、人を信じられなくなっている時代です。こんなほっこりするお話が早く映画化されるといいですね。

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