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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

何を見るか

シナリオ・センター代表の小林です。久しぶりの長いお休みでした。
行楽地へ出かけたのは、大相撲を観に行ったくらいで、のんびりとテニス、鍼、展覧会、トレーニングと過ごしました。
みなさんはいかがお過ごしになりましたか。 

 

久々に焼き鳥をかじりながらルンルンで相撲観戦をしていたのですが、マス席が花道のところだったので、間近で力士を見ることができました。
お相撲さんの顔つき肌つや張りは、勝負に出ますね。
今日栃煌山に負けちゃったけど、全勝で突っ走っていた照ノ富士はとってもきれいでした。観戦した時はばっちりの勝負でした。
負け越しの力士は、頑張っているのでしょうけれど、どうも肌につや張りがない。気持ちの張りとか勢いとか自信とかは、表面に出るのだなあと思いました。ちょっと恐ろしい。(笑)

ちなみに栃煌山は高知の出身で、隣の3マスくらいが高知の方々らしく横断幕を振りつつ応援されていました。「栃煌山!!」って声をかけるのはいいのですけれど、横断幕はなんか違和感があるんですよね。
相撲は、スポーツというより神技でもあるからでしょうか。なんとなくサッカーとか野球と違って応援の仕方が気になります。内館さんにお伺いしてみなければ。(笑)

始末屋

大阪校出身の宮本紀子さんが小説宝石新人賞を受賞され、小説家とデビューされたのが2012年。今回、デビュー2作目吉原を描いた「始末屋」(光文社刊)を出されました。 

始末屋は、吉原借金取り立て屋のこと。花代を踏み倒したお客から取り立てる商売です。
弱小の始末屋「だるまや」の直次郎が、なぜか吉原屈指の花魁真鶴に妹分花菊の首を絞めて逃げた男を探してほしいと名指しで頼まれます。
事件はここからら始まりますが、丹念に、直次郎とその周りの人々、取り立てられる人々、様々な人間模様が描かれ、直次郎の心の傷をあらわにしていきます。
女郎に売られ梅毒になって死んでいった妹の気持ちが掴めず、怒りを胸に悶々とする直次郎。
吉原を女郎や花魁から描くのではなく、始末屋直次郎を通して、それぞれのキャラクターが持つ心の傷を重なり合わせて、この物語を深く大きく展開して行きます。
とてもうまい構成で、読み応えのある作品になっていました。

 

9月28日のミソ帳倶楽部は、「3年B組金八先生」など社会派ドラマが得意な出身ライター清水有生さん。人間を描くことの妙技を教えていただきましょう。
「プロフェショナル~映像の流儀~」と銘打って、11月に4回に渡って清水さんにゼミナールをお願いしています。
プロの視点で20枚シナリオを見ていただく、ちょっと怖いけれど、きっと身になる素晴らしいゼミです。
ミソ帳倶楽部で、清水有生さんの脚本家としての佇まいをお聴きになって、ゼミナールの臨まれると、清水さんの指摘がより響いてくることと思います。
残席わずかです。 

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