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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

お芝居で知ること

シナリオ・センター代表の小林です。茨城の行方不明の方は、全員ご無事だったとかで本当によかったです。
今晩からまた雨模様。水は引いていくのでしょうか。福島の流された汚染袋はどうなっているのでしょうか。心配です。
説明もできない安保法案を今採決することに血道を上げずに、被害地、被災者に目を向けてはいかがでしょう。情けないことに、この国は人の命を大切にしない国です。

 真珠の首飾り

昨日、ジェームス三木さんの青年劇場公演「真珠の首飾り」を観劇してきました。
このお芝居、今こそ日本人であったら、ご覧になるべきだと思います。
 

GHQの視点で、史実をもとに民政局内部の論議と葛藤を舞台化したものです。
憲法の草案をしたGHQの1週間を描いたものですが、この日本国憲法が、GHQからの押し付けであろうと、世界に類をみない画期的な憲法なのだということがわかります。
そして、70年間、日本人のほとんどが「憲法9条 戦争放棄」を受け入れ、今日まで平和を守ってきたということを思い起こさなくてはいけないと思います。 

ジェームス三木さんはプログラムの中で(全文コピペしたいくらい)、「周辺事態を警戒し、存立の危機をうんぬんする根底に<性悪説>がある。正義は我にありという固定観念で、国民を洗脳し、周辺諸国を悪と断定する。だが、戦争から夫婦喧嘩に至るまで正義は双方にある。(略)日本国憲法の根本は、他国を信頼する<性善説>で成り立っている。」と説いています。
そして「領土を奪い合う戦争はとっくに終わっている。集団自衛権だの存立の危機だの、騒ぎ立てるのは時代錯誤である。(略)無分別な文明の進歩による人類滅亡の危機に、どう歯止めをかけるかが、世界共通の大事だろう。」とおっしゃっています。
ぜひとも、茶番劇を繰り返しているお上のみなさまに、本当のお芝居というものを見ていただき、憲法とは何かを改めてお考えいただきたく思います。
 

昨日の国会公聴会での大学生奥田さんのお話もすばらしいものでした。
こういうバランス感覚を持った若者がいることがどんなに未来を明るくしてくれることかと思いました。
おばさんは、こういう若者が人を殺さなくてはならなくなったり、殺されたりしないように、戦争への道がちょっとでも感じられるすべてをゼッタイに止めようと思っています。それが、大人の義務ではないでしょうか。大人のね!

 あずみ

こちらはもう初まってしまいましたが、9月24日まで新国立劇場中劇場で「AZUMI 幕末編」
本科の布施暁子さんが、脚本チーム渡辺の一員として携わりました。
「あずみ」は、漫画家小山ゆうさんがビッグコミックスペリオールに20年間連載し、文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞するなど、日本漫画の歴史に残る傑作コミックです。それを、お芝居へ脚色、さぞかし大変だったことと思います。
AKB48卒業の川栄季奈さんが主演です。

東京未来予想

作家集団阪野有美さん脚本「東京未来予想」が明日から初まります。
ライターズバンクへアリエスさんが募集をかけてくださったラジオドラマで、採用された阪野さんは、その才能を感じていただきアリエスさんの舞台を書かせていただくことに。(詳細はシナリオ教室8月号に)ラジオドラマから戯曲と新たな広がりを見せてくれました。9月17日~20日 中野ザ・ポケットで。

硝子の途

作家集団の坂本直季さんが、作・演出・出演の「硝子の途」が9月25日から28日まで、池袋・シアターグリーンで上演されます。オリンピック出場を目指していた高校生がたったひとつの過ちで道を踏み外してしまう。家族、友人、関わったすべての人がそれぞれ歩む道は・・・。
生きていくことの意味を笑って泣いて感じていただけるお芝居です。


 お芝居は直接心へ響きます。それぞれ違うお芝居ですがお楽しみください。
また、こまつ座の割引観劇も行っていますので、詳しいことは事務局へ。 

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