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通信講座の講師に聞く!【講師突撃インタビュー!田代・吉崎講師編・後篇】

シナリオ・センターの新井です。
昨年から不定期にUPしている
突撃インタビュー。第6回目は、シナリオ・センターのシナリオ通信講座 基礎科を担当して頂いている田代講師と吉崎講師です。後篇をお送りします。前篇はこちらから
後半は、映画の趣味など個人的なお話も・・・と思ったら、シナリオの勉強法の話もでてきますよ。

 

吉崎

「録画した古沢さんの情熱大陸何回も見直したりしています。
作品も何度か書き起こしたことありますし。自分もこんな作品つくりたいって思ったら、シナリオに書きおこすと勉強になりますよ。」

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新井

通信の講師ってどんな人なんだろう?ってあると思うんです。
そこで、人となりが伝わるようにしたいなって。まずはそれぞれ好きな映画を聞いてもいいですか?

吉崎

 

前にシナリオ教室の対談であげた作品なんだったけかな? 
全然違う作品を挙げるのもなぁ…。

 

新井

 

いいじゃないですか。どうせ誰も…。

 

一同

(笑)

吉崎

 

今、パッと浮かんだのは映画の「キサラギ」です。
僕が脚本家の古沢良太さんを好きになった最初の作品ですね。
4人の男が自殺したアイドルの一周忌に集まるんですが、実は他殺なんじゃないか?っていう話。サスペンスコメディなんですが、構成が上手だなぁって思うんです。DVDの特典ではシナリオをテロップで出すことも出来るので、すごく勉強になると思いますよ。

 

新井

へぇ。シナリオと実際の映像として出来上がったものを見比べると勉強になりますよね。
古沢さんって他の作品も良く出来ていて本当に上手ですよね。相棒の脚本もスゴイじゃないですか。
「キサラギ」はまだ見ていないので、今度見てみようかな。

田代

 

古沢さんの作品で言うと「三丁目の夕日」なんてすごくキャラクターが魅力的ですよね。
時代と共に変化していく日本の家族の描き方も上手いなぁって。

 

吉崎

 

上手だし、大好きですね(笑)。
録画した古沢さんの情熱大陸何回も見直したりしています。
作品も何度か書き起こしたことありますし。自分もこんな作品つくりたいって思ったら、シナリオに書きおこすと勉強になりますよ。

 

新井

映像を見ながら、一つのシーンを書いては停止して、書いては停止してって…、スゴい労力ですよね。

吉崎

 

うん、一つの作品に対して一か月はかかるかもしんないですね(笑)。
でも一回は絶対にやった方が良いですよ。上手くなります。

 

新井 

朝ドラくらいだったら15分だから、気軽にできそうですよね。
書き起こしているうちに、気づくことも多いだろうし。

吉崎

 

吉崎 そうそう、朝ドラって起承転結の起の部分にナレーションを使うこと多いじゃないですか。

どこで使っているんだろうってところに着目してみるのも良いかもしれない。

 

新井

ナレーションって要はドラマの説明じゃないですか。
岡田惠和さんは「ちゅらさん」で、どれだけナレーションを使わないで
やれるかに挑戦したって聞いたことあります。

田代

 

え〜っ、朝ドラでナレーションを使わないって相当難しいですよ。「ちゅらさん」と他の朝ドラを見比べるのも良いかもしれませんね。

 

新井

そうやって見ていくと上手くなりますよね。
田代さんの好きな作品も聞いて良いですか?

田代

 

私は渡辺あやさんが脚本の「ジョゼと虎と魚たち」が好きですね。

島根に在住しながら脚本も書かれているんですよね。

 

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新井

 

今は地方で活躍されている脚本家もいらっしゃいますよね。
渡辺あやさんって本数はそこまで多くないですけど、どれも良質な作品だなぁって。

 

田代

 

そうそう。坂井講師も絶賛していたなぁ…。

確か、初期の作品だったと思いますね。

 

吉崎

それこそ朝ドラの「カーネーション」は本当に名作でしたよね。
シャレードも上手いし、セリフも綺麗です。どれだけ時間かけて作っているんだろうって。

シャレード:一つのもの(動作や物)を映すことで心情やその背景やあるものをそのものずばりと的確に表現する技術。

新井

 

この流れで好きな役者さんも聞いても良いですか?
まずは田代さんから。

 

田代

 

昔は桃井かおりが好きで、玉川高島屋のライブを最前列で聴いたこともありますけどね(笑)。

 

新井
吉崎

(笑)

田代 

 

今は小栗旬と竹内結子ですかね。
竹内結子は「ストロベリーナイト」が好きです。
あと「クローズ」の小栗旬なんて、血だらけになって強い敵に立ち向かうところなんてカッコいいです(笑)。

 

新井

 

血だらけ(笑)。なんか意外です。
渋い感じのところいくのかなってイメージしてました。
トレンディ―ドラマとは違う路線なのかな、なんて。吉崎さんはどうですか?

 

吉崎

 

僕はトニーレオンです。

映画監督のウォンカーワイが好きなんですけど、よく出演しているんですよ。
ウォンカーワイの映画は映像だけじゃなく、セリフも綺麗で好きです。ちなみに僕の中で一番は「花様年華」ですね。

 

新井

へぇ。ウォンカーワイ好きな人、学生時代に結構いましたよ。
当時は「なんだよ、気取ってちゃって」って思ってました。
まあ、僕もゴダールを見たりして、斜に構えていたんですけど。若かったな(笑)。

吉崎
田代

 

(笑)

 

新井

エンタメではないアートよりな作品ってシナリオの書き方も独特な部分がありますよね?

吉崎

 

そうですね。
書きたい人は伊参スタジオ映画祭シナリオ大賞の受賞作が掲載されている※シナリオ教室を読むと参考になります。
エンタメじゃないものや、映像のイメージが伝わるト書きってこう書くんだって。ただ、書き方がちょっと応用されているので、基礎を身につけてから意識するようにした方が良いかもしれませんね。
   
シナリオ教室:毎月シナリオセンターが発行している雑誌。各コンクールの受賞作のシナリオなどが掲載されている。

 

新井

 

伊参のシナリオ大賞は映像化を前提としていますもんね。

今、疑問に思ったんですけど、みなさんどんなキッカケでシナリオを書こうってなるんでしょうか。
自分で映像を撮るためなのか、シナリオライターになりたいってところから始めるのか、どうなんだろう?

 

吉崎

そこはそれぞれなんでしょうけど・・・。
僕に関していうと、まず映像を撮ろうと思いました。
それでシナリオが必要だなっと。映像もシナリオもよければ良い作品になるじゃないですか。
田代さんはどうでした?

田代

 

私の場合、もともと映画とテレビドラマが好きだというのもあったんですが、すぐにはシナリオを書くってところに結びつきませんでした。
大学卒業後にアパレル関係の仕事に就いたんですが、一年くらいで辞めて。その後、広告学校に通ってフリーのコピーライターをしてました。でも、それもモノを売る言葉ってあまり気持ちが入らなくて辞めたんです。

 

新井

それ、前回インタビューした森治美先生も同じこと仰っていました。
色んな人がその時代にコピーを勉強していたって話は結構聞きます。コピーが流行をつくるというか、最先端だったんですかね?

田代

 

そうそう、まさにそんな感じでした。

コピーは辞めたんですが、モノを書くことを仕事にしたい気持ちあって。
どうしようかなって悩んでいる時に、新聞にシナリオ・センターの広告が載っていたんです。それですぐに電話しました。
その時、電話に出たスタッフは今でも覚えていますよ(笑)。

 

新井

(笑)。ありがとうございます。
田代さんはやっぱり、モノを書くのが得意だったんですか?

田代

 

昔から読書感想文とか作文は得意でしたし、何より好きでしたね。

 

新井

やっぱりそうなんですね。
内藤さんもそうでしたし、文章を書くってところからシナリオに入
る人の方が多いのかなぁ。

吉崎

 

通信講師のありま講師も同じで得意だって聞いたことあります。
僕は割と苦手な方でしたけど(笑)。

 

田代
新井
(笑)
新井

 

今日みたいにシナリオとか映像に関して好き放題しゃべるのも良いですね。機会があったら他の講師も巻き込んで話してみようかな。

 

吉崎 良いですねぇ。みんなでウォーンカーワイの話しましょうよ。
新井

 

それは遠慮しておきましょうか(笑)。
ねえ、田代さん?

 

田代 そうですね(笑)

 

後編は通信講座について、お二人にお話をしてもらいました。
通信講座の講師って、どんな人なんだろう?と思いますよね。少しはイメージができましたか?もちろん、このお二人以外にも通信を担当されている講師はいます。機会があったら他の通信担当講師にもインタビューしてみたいと思います。

 

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