menu

脚本家を養成する
シナリオ・センターの
オンラインマガジン

シナリオ・センター

代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

発想の転換

風が吹くとき

シナリオ・センター代表の小林です。今頃になってサマーセミナーの疲れが出てきました。事務局は、8時半集合終わりが11時という15時間近いブラック企業並みの労働なのに、誰一人文句も言わず、まあ、よく動いてくれること。ぶつぶつ言っているのは企画した張本人の私だけ?(笑)本当にありがたいことです。
鬘かぶった頭はあせもなのか、今日もかゆいです。(笑)

 八重の桜
 

ちょっと個人的な話になりますが、先週、国会前のデモに参加してきました。といえるか・・・みてきたっていうかんじでしょうか。しかもセンターが終わってからなので、22時近く。
かなり遅くまでやっているとの話しだったので、帰りがてら寄ってみることにしたのです。
 

デモというと、私のイメージは、その昔の安保闘争、学生運動なので、ジグザグデモで警官隊との小競り合い、投石とか火炎瓶とかがすぐに思い浮かびます。
ところが、デモを主催しているシールズのネットを見たら、国会前に来てくれるだけでいい、気勢を上げなくてもいい、佇んでいるだけでいいと書いてあったのです。
国会議事堂の前に佇むだけでいいという発想に驚き、こんなことを考えたのは、どんな若者たちなのだろう思いました。


国会議事堂前に降りると、ものものしい警官の数に、びっくり。
国会前へ歩き出したら、警官に「どちらへ?」ときかれ、「国会前へ」というと「抗議ですか?通り抜けですか?」
や、やっぱり小競り合いとかあり??
?元ノンポリは、ちょっと、どきっ!
とりあえず「通り抜けです」といいお返事をして国会前へ行くと、「戦争反対!」「自民、なんだか感じ悪いよね」と軽快なラップの声。

集会側には渡れないように、柵もあり、やまほどの警察官が佇んでいますが、その周りには、本当に三々五々、思い思いのカッコで老若男女が佇んでいました。
ポスターを掲げる人、スマホしている人、一緒にラップしている人、みんな勝手なことしながら、群れをなすわけでもなく、一人の人、友達や家族と一緒の人。
みごとにみんなそこにいるんだけれど、デモってる感じでもないんだけれど、なんだかいい感じ。(笑)
参議院宿舎の前などでも、サラリーマンや主婦らしい人が順番にマイクを握って、青年の主張みたいに話しているし・・・。
ベ平連も、静かなデモでしたが、それともまったく違いました。
今までのデモの常識(?)を覆された気がしました。早い時間は、もう少し違うのかもしれませんが、たぶんさほど変わらない気がします。
 

集団ではなく、個々が考えて、あちらこちらから時間も関係なく、歳も仕事も色々な人が自分の想いでやってくる・・・これこそが、新井一が望んでいた「考える力」「想像力」だと思うのです。
愚民政治を目指している人たちには一番怖い力です。
 

大声を上げなくても、小さな声でも積み重なれば大きくなる、今日参加した人が、「いいね」と思って友達を連れてまた参加したら倍になる、そしてまた・・・若者たちの発想に、行動に感嘆したのでした。 

サマーセミナーでも学ばれた発想の転換って、こういうことではないでしょうか。

 

過去記事一覧

  • 表参道シナリオ日記
  • シナリオTIPS
  • 開講のお知らせ
  • 日本中にシナリオを!
  • 背のびしてしゃれおつ