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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

同じ素材がまったく別のお話に

シナリオ・センター代表の小林です。テレビCMがやけに流れていますが、神田祭が昨日から始まりました。
山王祭と交互に行われる神田祭は、江戸の天下祭といわれています。
明日の土曜は鳳輦、お神輿が一日かけて神田から日本橋、丸の内など氏子の街を巡る神幸祭、それには趣向を凝らした山車や踊りなども加わる付け祭というのも加わって、1000人規模のすごい行列になるのだとか。
日曜日は、町内200基もの神輿が神田明神へ宮入、15日の氏子の幸せを祈ってくれる例大祭と1週間続くのですね。さすが江戸の天下祭、やることが違います。

 神田祭 将門

こういうお祭を観るだけでも、色々な物語が浮かびます。
神田明神は、えびす様、大黒様、まさかどさまと三大神様を祭っています。
とくに様々なお話を持つのが、平将門。将門の呪いは有名で、天変地異疫病をもたらしたとか、首塚を移動しようとしたら祟りがあったなどの様々な伝説があります。
でも、平将門は、実は江戸の守り神、勝負の神様でもあります。
現在も首塚の隣に立つ三井物産が新社屋に建て直しをしていますが、もちろん首塚はそのまま、きちんとお祭りをされているそうです。それはなぜでしょう。 

神田祭の付け祭というのも変わっています。趣向を凝らしたいわゆるパレードなのですが、サンバもでれば、相馬野馬追騎馬武者もでるしと、一体どんなことなのだと・・・この謂れなどを調べたりすると、また違った神田祭、江戸が見えてくるかもしれません。
ちょっと視点をかえると、お話のタネは尽きません。

 

そういえば、休みに三省堂にいったところ、土橋章宏さんの「超高速!参勤交代」と浅田次郎さんの「一路」が同じテーブルにふたつだけ個別に置いてありました。
いわば参勤交代つながりということで、ドーンとふたつがつながったのでしょうが、この展示の仕方にびっくり。()
参勤交代のお話なのですが、まったく違うお話・・・これも参勤交代というものを土橋視点と浅田視点でみると、こうも違った切り口になるということですよね。

 戯曲募集

で、創作するぞと思われた方へ朗報。
【「日本の劇」戯曲賞2015】(日本劇団協議会主催)というコンクールが630日締め切りで公募しています。
賞金は10万円ですが、必ず上演されるというのが売りの戯曲賞です。
審査員も宮田慶子さんはじめ有名演出家、戯曲作家が上演できる作品ということでしっかりと選んでくれます。 

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